外国語学部
2023.06.15

【前編】「継続」することで夢を掴むことができた、憧れの教員への道

【前編】「継続」することで夢を掴むことができた、憧れの教員への道

中学時代から憧れていた「教員」になる夢を実現すべく、大学4年間勉学に邁進した英語コミュニケーション専攻の山本さん。大変だった時期もありましたが、自分に合った勉強方法を見つけ、継続することを大切にすることで、夢を掴むことができたと語ります。前編では、教員を目指すことになったきっかけと夢を実現するまでの歩みを、山本さんに伺いました。

山本 篤弥
外国語学部 外国語学科 英語コミュニケーション専攻 2019年入学
千葉県出身。千葉県教育委員会(中高英語)に採用、4月より県内中学校に勤務。趣味は、読書と筋トレ。
※取材時、4年次生。
目次

    「こんな先生になりたい」教員を目指すきっかけとなった恩師の存在

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    • 中学生の頃から教員になりたいという想いがありました。きっかけは中学2年生の時、転校先で出会った恩師の存在です。当時、転校先の校風に馴染めるか、不安を抱えながら転校したのですが、恩師である先生が手厚いサポートをしてくれました。転校する前から、話をたくさん聞いてくださり、学校生活が始まっても毎日のように相談に乗っていただき、そのおかげで楽しい中学校生活を送ることができました。思春期の頃は当時の私も含め、不安を抱えている生徒が多くいると思います。一人でも多くの生徒に寄り添ってサポートできるような教員になりたい、そのような想いが芽生え、教員を目指すことを決めました。

    麗澤大学の存在を知ったのは、高校生の時、大学選びに悩んでいる最中のことでした。担任の先生が「英語の教員になるのであれば、麗澤大学はどう?」と教えてくださったのがきっかけで、結果的にすばらしい環境に進むことができたと思っています。

    英語を「喋れる」教員になりたい、そんな想いで選んだ専攻

    麗澤大学の英語コミュニケーション専攻を選んだ理由は、自分の中で理想とする英語教員になるために必要なことが学べると感じたからです。私が一番重視したのは英語でコミュニケーションが取れる、英語が「喋れる」教員になることでした。当時、高校生だった私は全く英語が喋れず、進学するにあたって不安があったのも事実です。ただ、だからこそ英語に浸れる環境が大事で、英語コミュニケーション専攻ならそれが叶えられると思い選びました。

    英語コミュニケーション専攻では、1年次から英語の授業はグローバル教員が担当してくださり、もちろん授業は全て英語で行われます。最初はついていくことに精いっぱいで、特に印象に残っているのは、1年次の4月頃"English for Communication"という授業でプレゼンテーションをしたことです。英語のプレゼンテーションの資料をつくったこともなければ、喋ることもできない、しかも一人で10分間も英語のみで話さないといけませんでした。準備期間の3週間でプレゼンテーションの資料をつくり込んで、本番用の台本も準備していたのですが、当日はアドリブでやってみることにしました。もちろん上手くいかず、しどろもどろでした。ただ、自分にとってそれがひとつの大切な経験になり、さらにそこから4年間ずっとプレゼンテーションを繰り返したことにより、今では英語での資料づくりや英語で話すことが苦ではなくなりました。

    麗澤大学での実践に活きる経験が、ほかの学生との「差」を生んだ

    • 教員を目指す上で、教職課程の取得はやはり大変でした。その中でも、長い期間モチベーションを保つことが最も大変だったと思います。どうしても勉強を続けていくと「1日くらい大丈夫」「もう少し寝ていたい」といった感情が出てきます。ただ、大学受験の勉強も同じだと思いますが、1日サボるだけでもほかの学生と差がついてしまうので、毎日勉強を続ける必要がありました。その中で、モチベーションを保つために、私の場合は生活習慣を一定にするように心がけていました。起きる時間から、勉強、ご飯、寝る時間まで、1日のサイクルをずっと同じにすることでモチベーションを保ち続けることができ、これが自分に合った勉強方法であるということに途中から気がついたのです。

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    そういった意味でも、「継続」することは最も頑張ったことだと思います。ただ、これから受験を経験する方に伝えたいことは、やはり自分一人でやりすぎないことです。私自身、3年次の途中までは、自分が勉強した分だけ自分が成長する、むしろそれがほかの人に差をつける方法だと思っていました。ただ、やはり一人でできることには限りがあります。そのため、途中からほかの学生とZoomをつないで一緒に勉強したり、実際に集まって問題を出し合ったりと協力して勉強をするようになりました。ほかの学生と協力するほうが、圧倒的にモチベーションも保てますし、ほかの人の勉強方法を参考にすることもできます。そもそも、教員という職業自体が、ほかの先生と協力したり、専門家と関わったり、ほかの人々と報告、相談、連絡を重ねながら、共働していくことが求められるので、こうした姿勢は将来のためにも重要だと感じました。

    また、大学のサポートも手厚かったと感じています。振り返ると、実践に活きる経験を多く積むことができました。たとえば「英語学習支援プログラム」です。英語学習支援プログラムは、麗澤大学の近隣中学校の1~2年生を対象に、英語の予習・復習やテスト対策のサポートを行うプログラムです。授業の指導案の作成をしたり、実際に授業を経験できたことは自信にもつながり、教育実習に行った際も抵抗なく授業を進めることができました。他大学の学生は「指導案を作ったことがない」「模擬授業をしたことがない」といった声も多かったので、麗澤大学で経験しておいて良かったと思いました。加えて、大学にある教職センターという場所では、職員の方々が補充してくれる教職関連書籍や新聞の閲覧もできたりと、教員を目指す学生にとって恵まれた環境だったと思います。

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