【前編】<産学連携>株式会社クレディセゾン×経営学科の学生による「麗澤大学オリジナルクレジットカード」プロジェクトが始動
経営学科の学生が、株式会社クレディセゾンとの産学連携教育を通して、2023年1月に「SAISON CARD Digital〈麗澤大学オリジナルクレジットカード〉」をリリースしました。本学の経営学科には、企業と連携し、企業から提供された課題の解決策を検討することを通じて「生きた経営学」を学ぶ授業があり、「ビジネスイノベーションプロジェクト」もそのひとつです。今回、「学生による学生のためのデジタルカード発行」というミッションに、株式会社クレディセゾンの社員様のご協力のもと 15 名の学生が挑みました。前編では、リリースまでの道のりと、リリース後の感想について、担当社員の千葉さんと営業チーム(学生2名)、デザインチーム(学生2名)にお話を伺いました。
※取材時、3年次生。
※取材時、3年次生。
※取材時、3年次生。
※取材時、3年次生。
麗澤大学オリジナルクレジットカードを制作するに至った理由
―麗澤大学と株式会社クレディセゾン(以下、クレディセゾン)が産学連携して、麗澤大学オリジナルクレジットカードを制作することになった経緯を教えてください。
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千葉さん:弊社は2017年から麗澤大学と産学連携でご一緒させていただいております。私自身は2021年から担当させていただいており、最初は「SAISON CARD Digital」をテーマに、「皆さんが考える、このカードで実現したい理想的な未来は?」というお題を出しました。その課題に挑戦してくれたのがひとつ上の学年の先輩たちなのですが、彼らの意見を聞いていくうちに「麗澤大学の学生と一緒にSAISON CARD Digitalをつくったら面白いモノができるんじゃないか」と思い始めました。それから大学にご相談して、今回のプロジェクトが実現することになりました。
―学生にどんな期待を寄せて今回の産学連携プロジェクトを実施されましたか?
千葉さん:やはりZ世代の生の声を聞くことや、私たちにはない発想に期待を持っていました。SAISON CARD Digitalを若い世代に周知していきたいという目的がある中で、Z世代の皆さんと一緒に活動し、「Z世代はどんなものを求めているのか」について生の声を聞かせていただけるのは私たちとしても絶好の機会だと捉えていました。
社会に出た時に絶対に役立つ経験だと思った
―なぜビジネスイノベーションプロジェクトの授業を履修したのですか?
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荒井(営業チーム):私は入学前からこの授業を受けたいと思っていました。そもそも私が麗澤大学に進学した理由のひとつがこの産学連携授業です。高校3年生の時に、麗澤大学にはさまざまな企業と連携して実際にミッションを頂いて実行する「実学型の授業」があることを知り、それに惹かれて入学しました。そのため、「やるしかない」という想いで、今回のクレディセゾンとの「ビジネスイノベーションプロジェクト」の授業を履修しました。
勝山(デザインチーム):社会に出た時に絶対に役立つ経験だと思ったので履修しました。これまで大学のほかの授業でも、自分でアイデアを考えてプレゼンテーションする機会はあったのですが、この企画は「絶対にリリースする」ということが前提のプロジェクトです。そのため、目的に沿った意思決定や、スケジュール管理など、社会に出た時に求められるスキルを実践的に鍛えることができると思い、履修することにしました。
―クレジットカードのリリースに向けて、どのような活動を行いましたか?
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勝山(デザインチーム):最初は、今回のクレジットカードにどんな魅力があったら、学生の皆が申し込んでくれるのかを考えるところからスタートしました。いろいろなアイデアを出した中で、「日常的に行く飲食店での割引特典があったら嬉しいのではないか」という結論に至りました。そこから、提携していただけるお店を獲得する営業チームと、学生に魅力をPRするための広告デザインチームに分かれて動き出しました。
金子(営業チーム):私は営業チームとして、カードを使うと割引をしてくれるお店を獲得する営業をしました。具体的には、柏駅や南柏駅周辺にある麗澤大学の学生が行きそうなお店を100店舗ほどリストアップして、順番に電話やメールでアポイントメントを取り、実際に提案しに行くという仕事です。最初は、企業の方とお話をしたことがないので本当に緊張の連続でしたが、クレディセゾンの社員の方々のサポートを受けながら進めることができたので、回数を重ねるうちに慣れていくことができました。
秋山(デザインチーム):私たちは広告デザインチームとして、ポスターの作成や学生への周知を行いました。営業チームが獲得してきてくれた店舗のリストを周知する必要があったので、学内や加盟店舗に貼るためのポスターを作成したり、カードのデザイン案を最終決定するために麗澤大学の学生を対象にアンケートを実施し、最終決定したデザインを発表するチラシの作成なども行いました。
「活躍は期待以上。」任せても大丈夫だと思った
―全体の活動において、大変だったことや嬉しかったこと、特に頑張ったことは何ですか?
荒井(営業チーム):営業活動をする中で、内容をわかりやすく相手に伝えることをずっと意識していました。相手の方ときちんと関係を築いていかなければならないので、質問されたら可能な限り答えられるように準備をし、自分たちで答えられなければ、メモをし持ち帰ってクレディセゾンの社員の方に「どうお答えすればいいですか?」と相談させていただきました。相手に理解してもらうためのトークスキルの難しさは、やってみてはじめてわかりました。
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秋山(デザインチーム):私は主にリリース後に使うチラシと、営業チームがとってきてくれた優待(加盟店舗)一覧をつくることに力を入れました。多くの人の手に渡るモノをつくるのは初めてだったので、それが一番大変で責任感を感じました。はじめは、パソコンでポスターをつくるにしても、色やデザイン、写真の選択肢が無限にある中でどうすればよいかわかりませんでした。千葉さんたちから「麗澤大学のイメージカラーをベースにしたらどう?」「心理的に信頼につながる色がよいのでは?」などのアドバイスを頂いたことで、徐々に道筋がみえてきて、無事につくりきることができました。
―カードがリリースされた時の感想を教えてください。
千葉さん:一番は学生の皆さんに「ありがとう」という想いです。期日にも間に合いましたし、納得のいくものをつくってくれて、本当に期待以上の活躍を見せてくれました。営業の際は、最初はずっと横に付いていくつもりでしたが、主体的に動いてくれていたので途中から「任せて大丈夫だな」と思いましたし、デザインチームも私が一から十まで教えるのではなく、「こんな感じでどうでしょうか?」と常に自発的に提案してくれたので、私もとてもやりやすかったです。
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金子(営業チーム):これまでの学生生活でも、アイデアを出したり発表したりすることはありました。ただ、実際にリリースまでするのはこのプロジェクトが初めてだったので、今までにない達成感があります。大変なことも多かったですが、やってきて良かったと本当に思います。
秋山(デザインチーム):今回、麗澤大学のクレジットカードが初めてできあがったので、大学の活性化につながっていることが素直に嬉しいです。また、協力してくださったクレディセゾンの社員の方々や提携店舗の方々、先生、メンバーの仲間たちとつくり上げたという達成感は、これまでに経験したプロジェクトの中でも最も大きいものになりました。