経営学部
2024.02.08

【後編】破棄されてしまう規格外バナナの新たな活用方法を生み出し、SDGs達成を目指す「バナナビールプロジェクト」

【後編】破棄されてしまう規格外バナナの新たな活用方法を生み出し、SDGs達成を目指す「バナナビールプロジェクト」

規格外で破棄されてしまう未使用バナナの新たな活用方法を生み出し、「SDGs探求AWARDS 2022」(主催:一般社団法人未来教育推進機構)学生部門において優秀賞を受賞した、「バナナビールプロジェクト」リーダーの秋山詩歩さん。後編では、秋山さんが麗澤大学に入学したきっかけと、経済学部のファミリービジネスコースで学び大切だと感じたという「人づくり」についてお話を伺います。

秋山 詩歩
経済学部 経営学科 経営専攻 2020年入学
茨城県つくば市出身。好きな食べ物はバナナ。可愛いキャラクターや韓国のイラストレーターが制作するものが好き。
※取材時、4年次生。
目次

    ありきたりではない、人とは違うことに挑戦できる麗澤大学へ

    高校3年生の時に、初めて麗澤大学のオープンキャンパスを訪れました。経営学科のブースで近藤先生とお話をさせていただく機会があったのですが、先生のお話にはとても惹かれるものがあり、この大学の経営学科では他の人がやっていないことに挑戦することができるのではないか、と感じました。ありきたりではない、人とはちょっと違うことにチャレンジすることで新しい発見ができ、世の中にないものを生み出すことができる――そんな明るい未来が心にぱっと浮かびました。麗澤大学に入れば楽しい学びが待っていると、直感的に思ったのです。

    また、私の母は美容事業を経営していて、幼い頃からずっと働く母の背中を見てきました。仕事をしている母からはいつもエネルギーをもらっていて、「母のために何か恩返しがしたいな」「自分も何か頑張らないといけないな」と思い、将来母の仕事にも役立つことを学ぶことができる、麗澤大学 経済学部 経営学科を第一志望に決めました。

    • 麗澤大学に入学して、3年次からは近藤ゼミに入りました。近藤先生はとにかく私たちに挑戦する機会を与えてくださり、たとえば学内の「麗澤大学SDGsフォーラム」の学生プレゼンテーションコンテストや、他大学と合同で開催される大学対抗プレゼンテーションバトルへの出場など、実践的な取り組みを通して、社会に通じるスキルを学ぶことができています。近藤先生は、授業外でもアドバイスをしてくださり、Zoomをつないでプロジェクトの進捗状況を確認してくださることもしばしばありました。プロジェクトを進行する上で、実際に現地に現場に赴き調査することや、課題を自分事として捉え、継続性や実現可能性をきちんと考えて物事に取り組むことの大切を学ばせていただきました。

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    ファミリービジネスコースで学んだ「人づくり」の大切さ

    麗澤大学の経済学部には、事業後継者や将来起業を目指す学生に向けて、ファミリービジネスコース※1があります。私は、様々な経営者の方からお話を聞くことで自分の考えや視野を広げ、これからの行動に役立てたいと思い、現在このコースを履修しています。

    「ファミリービジネス実務演習」という授業では、企業の経営者の方々を特別講師として授業にお招きし、直接お話を聞かせていただく貴重な機会がありました。経営者の皆様はどなたも道徳的な考え方をされていて、自分のためではなく、人のためにということを共通して仰っていました。社員の人づくりについても、まずは経営者が自身のことを理解し、品性・道徳心を高めているからこそ、その人格に周りの人もついてきているのではないかと思いました。

    「事業継承論」という授業では、ファミリービジネスが抱える様々な課題に向き合いました。たとえば、ファミリービジネスには「家族のために」という強い絆と思いが強みとしてある一方で、他人より打ち解けて話せる関係性なので、家族内の衝突が生じやすいという弱みもあります。強みと弱みの両側面を知ることで、ファミリービジネスについて多角的に学ぶことができました。

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    • 2024年度、麗澤大学には経営学部ファミリービジネス専攻が新設されると聞いています。ファミリービジネス専攻では、麗澤大学の指針のひとつである「道経一体※2」を学ぶことができる点も大きな特長なのではないかと思っています。これまで経営を学んできた中で、経営資源の中でもやはり従業員などの「人」が一番大切だと感じており、「人」を大切にするためには経営者に道徳心がなければならないと感じています。これからファミリービジネス専攻に入学される高校生の皆さんは、ファミリービジネスを専門的に学ぶことができると同時に、道徳心を育むこともできるので、幸せな学びができるのではないかなと思います。

    ※1 ファミリービジネスコース:2023年度入学者までが対象。2024年度からは経営学部内に日本初のファミリービジネス専攻を新設。
    ※2 道経一体:麗澤大学の創立者・廣池千九郎(法学博士)が提唱した思想で、「道徳と経済は一体であり、経済の繁栄も高い品性と道徳観を基礎として初めて可能になる」ことを説く。

    人の幸せのために何かしたい人には、良いチャンスがやってくる

    • 麗澤大学の魅力は、なんといっても先生や職員の方々との距離がとても近いことです。今回のプロジェクトを通して、近藤先生を始め、職員の方々にたくさんお世話になり、麗澤大学には学生の取り組みをサポートする体制と、挑戦できる環境が整っていることを実感しました。自分の意欲と気持ち次第で、しっかりと周りを巻き込むことができますし、環境も良い方向に変えていくことができますよ。
      また、道徳を学べるのはやはり麗澤大学ならではだと思います。「三方よし」という、自分だけでなく相手も適切な利益を得てこそ、人々と社会の平和が実現するという考えは、すごく大切なことだと改めて知ることができました。学門的なことだけではなく、志や品性といった、社会で生きるうえで大切なことを学べる大学だと思っています。

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    思いやりを大切にしている人や、人のために何かしたい人、人の幸せが自分の幸せになると信じて行動している人には、麗澤大学は合っていると思います。まだ具体的に進路のイメージができていない人でも、そのような意欲や意志があれば、ぜひ麗澤大学に来てほしいです。

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