学生の活躍・課外活動
2024.06.18

【後編】20年以上続く麗澤大学伝統サークル「プアン」の活動から生まれた国際貢献意識とは?

【後編】20年以上続く麗澤大学伝統サークル「プアン」の活動から生まれた国際貢献意識とは?

麗澤大学で20年以上続く国際協力活動団体「プアン」。プアンは、タイ語で「仲間」という意味です。仲間とともに地球規模の問題解決に取り組む、という思いで設立時にこの名がつけられました。後編では、小林さんと桑島さんが思う麗澤大学の良さや、将来の夢について伺います。

※2023年度取材実施。

小林 千織
国際学部 国際学科 国際交流・国際協力(IEC)専攻 2021年入学
秋田県出身。プアンで部長を務める。趣味は音楽鑑賞。
※取材時、3年次生。
桑島 朋子
麗澤大学事務局 教務・国際交流課 係長
埼玉県出身。麗澤大学卒業。プアンの創設メンバーであり、現在は副顧問を務める。趣味はタイ料理をつくること。
目次

    やりたいことを実現させてくれる応援体制

     ―小林さんが、麗澤大学に入学した理由をお聞かせください。

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    • 小林:正直にお話しすると、私は国立大学を志望していたので、入学当初は、第一志望校に入れなかったという思いから、少しコンプレックスを抱いていました。しかし、振り返れば、高校時代には積極的な活動に参加することがなかったので、麗澤大学に入った今、周りの人から良い影響をもらって、こんなに動けていることに満足しています。特に、国際交流・国際協力(IEC)専攻には、自分の好きなことに熱中して取り組んでいる学生が多く、「一人でアフリカに行った」などという話を聞いて、私も大学生のうちにそのような経験をたくさんしたいなといつも刺激をもらってます。

    ―お二人から見て麗澤大学の良さはいかがですか。

    • 小林:桑島さんがいらっしゃるから言うわけではないですが(笑)、小規模ゆえの教職員の方との距離の近さが一番の魅力だと思います。先生も職員の皆さんも、1年次生の頃から学生の名前を覚えて、声がけをしてくださいます。在学生がこぞって、職員の方がいる窓口に行き話し込む学校は本当に珍しいと、他大学に通っている友達からも言われます。学生課と国際交流センターを行き来しては、色々なアドバイスをもらえることで、勉学にも「プアン」の活動にも安心して打ち込めています。このアットホームな環境があるからこそ、大学生活が充実したものになっているなと実感しています。

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    桑島:良いところは、学生が、課外活動としてやりたいことがあった時に、大学側に、そのアイデアを実現させる応援体制があることです。このプアンの活動にしても、たとえば麗澤幼稚園と連携してバザーでリユース品を回収できたり、コーヒーを販売したい場合には学内でイベントを開催できたりするなど、とても活動の幅があります。そして、それを応援したいと思っている職員がすごく多いです。私だけではなく、職員皆が学生のそういった夢の実現をサポートしたいと思っているところは、アットホームでとても麗澤らしいですね。

    現地で支えとなる、大切なカウンターパートの存在

    ―お二人の将来の夢や、今後の展望などがあればお聞かせください。

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    • 桑島:現在、私は国際交流センターで留学派遣と留学生の受け入れ、開発途上国へのスタディツアーの引率や、企画を担当しています。プアンの活動をともにした初代メンバーは子育て世代になっており、今度は自分の子どもたちをタイの山奥に連れて行きたいと、同窓会で話しています(笑)。こんな気持ちになるのも、現地のカウンターパート※の方と長年つながっているからこそです。コロナ禍明けすぐにでも安心してタイ渡航を再開できたのも、現地でサポートしてくれるカウンターパートの方の存在が大きかったです。このご縁に対する感謝を忘れずに、国際社会に貢献する若い世代の育成の一助となることが今後もできたらいいなと思っています。

    小林:私は海外で仕事をしたいという夢があり、大学を卒業しても、現地の方たちとのつながりを大切に、ルンアルンやメーコックへの支援を続けていければいいなと思っています。タイに限らず、国際協力に今後も携わっていきたいです。

    ※カウンターパート:国際協力の場において、現地で受け入れを担当する人や機関。

    自分の心を偽ることなく、自分らしく歩む

    ―最後に、小林さんから高校生へのメッセージをお願いします。

    • 小林:人生はその時々で、進路はひとつしか選べないけれど、もし国立大学に入っていたら、自分がいる場所にぬくぬくと満足して、本当にやりたいことを行動に移せなかったような気がします。

      麗澤大学に入って、少人数のキャンパスで留学生やさまざまな背景を持つ人たちと、一緒に勉強する環境に身をおいて、自分の心を偽ることなく、自分らしく歩んでいいんだなというふうに思えました。良い出会いや良いきっかけがほしい人、何かに熱中し行動に移してみたいという人には、麗澤大学は向いていると思います。

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