卒業生の活躍
2017.04.03|最終更新日:2021.12.10|

プレゼン機会が多い旅行業界。少人数授業で鍛えた学びが活きてくる

プレゼン機会が多い旅行業界。少人数授業で鍛えた学びが活きてくる
黒木 麻衣
近畿日本ツーリスト株式会社 首都圏営業本部 主任
[外国語学部 英語学科(現在の英語コミュニケーション専攻 / 英語・リベラルアーツ専攻)2007年3月卒業]
千葉県松戸市出身。卒業論文のテーマは「オーストラリア人並びに日本人女性の社会進出」。趣味は読書の他、会社の部活動でフットサル部に所属。現在、近畿日本ツーリスト株式会社で首都圏営業本部の主任として活躍する。
目次

    しっかり英語を学ぶために麗澤大学へ入学

    43_1.jpg初めての海外経験は高校2年生の時。地元の千葉県松戸市が主催する留学研修に3週間参加する機会がありました。もともと英語に興味があり「何としても海外に行きたい!」という想いから応募しました。留学先はオーストラリアのメルボルン。周りに日本人のいないホームステイの経験が刺激となり、「もっと英語を勉強したい!」「海外の方々と触れ合う機会を増やしたい!」と思いました。その後も英会話スクールに通うなど、英語習得への強い思いが尽きませんでした。そこで、語学に力を入れている麗澤大学を志望し、晴れて進学することとなりました。

    卒業してからもう約10年。学生時代を振り返ると、4年間は英語漬けの環境でしたね。ネイティブスピーカーの先生の授業はもちろんですが、日本人の先生の授業でさえも英語で進行することが多々ありました。4年を通していわゆる"話せる・聞き取れる"といった表面的な勉強だけでなく、"英語が抱える文化的な背景"や"英語圏で暮らす世界各国の人々の状況"、"時事問題"などに触れながら、英語を多面的に学ぶチャンスが得られたのはとても良かったです。高校時代までは漠然と「英語が話せたらいいな」という感覚が強かったのですが、それまでの人生では気づかなかった英語への新たな視点を引き出してくれたのが麗澤大学の授業でした。

    叱られた経験に今は感謝しています!

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    印象深かったのが、少人数授業が多かったこと。麗澤大学は先生と学生の距離が近く、英語を真剣に学びたい人には打ってつけの大学です。けれども、真面目に取り組まないと先生に厳しい指導を受けることもあります(笑)。当時は落ち込むこともありましたが、大学で先生に本気で叱られた経験は貴重でした。怒られるのはもちろん嫌ですが、"怒る"という行為も大変なんですよね。今、振り返ってみると本当に私を想ってのことだったんだと感謝しています。本気で向き合ってくれていた証ですから。ただ...英語で怒られた時は意味を理解するのも大変だったし、怒られていて辛いし...苦い記憶として今もよく覚えています(笑)。

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    大学3年から始まるゼミで、私は田中俊弘教授のゼミを選択しました。留学経験のあったオーストラリアのことをもっと学べるゼミだったからです。卒業論文は「オーストラリアと日本における、女性の社会進出について」。今でこそ、女性の社会進出が身近に感じられますが、私が学生だった約10年前は、日本ではまだまだと感じることが多く、二カ国を比較しながら研究を深めたいと思い、選んだテーマでした。

    私は日本語で論文を提出しましたが、所属ゼミによっては英語での論文提出を求められます。資料の読み込みから研究まで、数多くの英語の文献にも触れながら、さらに英語で論述となると、相当ハードだと思います。
    私の周りでも、たくさんの友人が英語で論文を書いていて大変そうだったのをよく覚えています。でも先生方のサポートもありますし、その後の英語力の向上にもつながりますから、挑戦する価値はあると思います。

    語学だけでなく度胸も一緒に身に付けた!?

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    現在私は、近畿日本ツーリスト株式会社で都内の公立中学校の修学旅行をプロデュースし、添乗業務に携わっています。大学で企業説明会があった際に、近畿日本ツーリストと出会いました。修学旅行に携わるお話を聞いてとても興味が沸きました。実は学生時代に、家庭教師や塾講師のアルバイトをやっていたので、教育関係に興味があったんです。もう一方「お客様の人生の節目に立ち会える仕事がしたい」という想いがあり、就職活動当初はウェディングプランナーを志望していました。しかし添乗業務というのは教育現場に近い仕事でもあるし、中学生や高校生にとって、修学旅行は「生涯に一度」という機会。そんな節目に携われる仕事ができるならと志望し、今に至ります。

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    現在、希望が叶い中学校の修学旅行を担当しています。東京都内にある公立中学校のうち、25〜30校を私個人で担当。学校側の予算に合わせて、旅程のコースや宿泊先などを選び、練り上げたプランについて先生と保護者にプレゼンテーションしています。

    大学時代の授業では、よくディスカッションやディベートをする機会がありました。英語で発表することもあって、人前でしかも英語で発表をする経験で、かなり度胸も付けましたね。相手に伝わるプレゼンをするためにはどうすべきかを考えてきた日々が、社会に出てとても活かされています。

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    今の仕事は英語を必要とする機会は限られますが、たまに私立中学校や高校の添乗をする際には、旅行先が海外のことも多く、空港や宿泊先、観光地などで英語を使う場面に出くわします。そういった場面でもとっさに対応できるのは、大学時代の英語漬けの日々が頭や体に染みついているから。少人数制だからこそ、真剣に向き合わざるを得ない環境の中で揉まれ、度胸がついたのかもしれません。これからは、さらに英語は出来て当たり前の時代ですから、多面的に語学を学べる麗澤大学をフィールドに、度胸も一緒に身に付けてほしいですね!

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