【大学の授業シリーズ】
【後編】国際学部だからこそ「日本」を、そして「事実」を知ることが大事 ~Japan Studies in English II"から学ぶ~

アメリカ人の先生と、英語で日本について学ぶ「Japan Studies in English II」。 後編では、学生の英語力の変化、オンライン授業についてなど、授業を担当するモーガン先生にお話を伺います。

学びは決して楽ではないのです。覚悟しなさい(笑)!
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学生には、事前学習として英語の記事を読んで、理解してから授業に参加するようにとお願いしています。ネイティブ向けに書かれた英語の記事なので、読むだけでも一苦労だと思いますが、皆さん、よく頑張って取り組んでいます。記事をきちんと読んで、内容を理解できているか確認するために、授業では記事に関するクイズをしていますが、正解率がとても高いので、しっかり事前学習してくれているのが良くわかります。英語で授業を進めるにあたっては、今までの話でわからないところはないか、など学生に確認しながら進めるようにしていて、必要に応じて日本語での解説も加えています。2学期の授業が始まる頃には、学生の英語力は大きくアップしていますよ。
中でも、特に積極的にディスカッションに取り組んでいる学生や、資料をよく読みこんでいる学生はその伸びが大きいように思います。新型コロナウイルスの影響で、今はオンライン授業※を行っていますが、理想は、教室で先生のつまらないギャグを聞きながら受ける対面授業(笑)。いや、まじめな話これは大事なポイントなんですよ。
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大学での学びは、画面越しに見たり聞いたりするだけでなく、教室に来て、先生と向き合って学ぶからこそ得られるものもたくさんあると思います。もちろんオンラインにはオンラインの良さもあります。実際、学生にはオンライン授業は好評です。通学する必要がないので、時間が有効活用できますし、中には「授業の5分前に起きてしまっても、パソコンの前にさえいれば授業に参加できる」なんて声もありました。オンラインの良さは確かに認めます(笑)。でも学びとは、決して楽なものではないんですよ!と声を大にして言いたい!
※2020年度は原則、全ての授業をオンラインで実施しましたが、2021年度は第1学期の授業を原則対面にて実施しており、本授業も対面で実施しています。
多様性とは?多様性の世界をどう生きる?国際学部で答えを見つけてください
近年、「多様性」とよく言われますね。そもそも多様性とは何でしょう?国籍や人種はもちろんですが、考えてみてください。この宇宙が多様性に満ち溢れているんです。地球と他の惑星には大きな違いがあります。地球には多様な生物が誕生し、生きることができる。そしてそれらは多種多様であること。たとえば、空を飛ぶ鳥も、生息する地域や国によって種類が違います。
多種多様な人たちと共に学び、大学生活を共に過ごすことで、自分とは全く異なる他者というものを知り、関係を築く術を学ぶことができる。ここでは、ステレオタイプな考えは通用しません。本当の多様性の意味を考えてみたい人、多様性と真っ向から向き合ってみたい人に、麗澤大学は素晴らしい環境となるでしょう。
皆さんの思う「勉強」と私の考える「勉強」は違うと思います
ちょっと辛口ですが、高校生の皆さんに伝えたいメッセージは一言、「勉強しろ!」です(笑)。私の研究室の窓からは、近隣の高校生が通学する様子が見えますが、ほとんどの高校生がスマートフォンを見て歩いていますね。皆さん、家に帰ってからもスマホを見ている時間と、勉強している時間どちらが長いですか?きっとスマホ時間のほうが長くないですか?そういう私もそうなのですが、みんな、スマホに逃げているだけだと思います。