編集部
2022.09.25|最終更新日:2022.09.26|

グローバルビジネスとは?真の国際人になるために必要なこと

グローバルビジネスとは?真の国際人になるために必要なこと

【麗澤大学監修】「グローバルビジネスとは?」「海外とつながって仕事をしていくには何をしたらいいの?」そんな疑問を持っていませんか?将来世界で羽ばたくためにもグローバルビジネスを学んでできることを知りましょう!

目次

    あなたはグローバルビジネスと聞いてどんなことをイメージしますか?

    なんとなく「海外で働くことかな」と連想できると思いますし、将来は漠然と海外で働きたいと思っている人も多いのではないでしょうか。

    今回は、真の国際人になるために必要なこと、日本のグローバル化について知ることで将来あなたがどうビジネスにつなげていけるのか、必要なスキルは何か、何を学べばいいのかなど、グローバルビジネスについて解説したいと思います。

    グローバルビジネスとは

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    グローバルビジネスとは、簡単に言うと、国や地域を超えてビジネスを行うこと。つまり「なんらかの形で、海外とつながりのある仕事をすること」と言えます。

    具体的にいえば海外の商品を日本に輸入したり、日本から世界へと商品を輸出したりする「貿易」や、海外に拠点を設けて現地で商品やサービスを提供するといった「現地化」など、グローバルビジネスにはさまざまなスタイルがあります。

    日本に拠点を置いて日本国内だけでビジネスをする企業でも、その部品や材料を海外から輸入していることが多く、グローバルビジネスの活動は日本社会のいたる所に浸透しています。

    ビジネスがグローバル化しているという事実は、データからも読み取れます。企業全体の売上高のうち、海外での売上の割合を示す「海外売上比率」をみると、2021年3月の数値では ホンダ(外部サイトに移動)ブリヂストン(外部サイトに移動)は80%以上、トヨタ(外部サイトに移動)任天堂(外部サイトに移動)は70%以上が海外での売上高となっており、日本企業においてグローバル化が進んでいることがよくわかります。(東洋経済新報社会社四季報オンライン(外部サイトに移動)より)

    特に製造業ではこの傾向が著しく、2013年以降は上場企業の海外売上高比率は平均で50%を超えています(参考:Japan Bank for International Cooperation, 2018)。もはや、日本の製造業はビジネスの中心を国内から海外へ移しているともいえます。

    たとえば最近では、日本人の多くが利用する楽天のCMがアメリカのゴールデンタイムで流れるようになりましたし、皆さんもよく知るユニクロの海外店舗数は1500店以上あり、2022年にはさらに130店舗増えることが計画されています。

    こうした現実のなか、グローバルなお金の動きや、国内ビジネスと海外ビジネスとの違いを知り、そこでどのような問題が起き、またそれをどのように解決していくべきか、具体的な答えを見つけ実行に移すことのできる真の「グローバル人材」が求められているのです。

    世界で活躍するためには必要不可欠な英語力

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    これまで多くの日本企業は海外進出先として、北米・ヨーロッパ・中国を選んできましたが、ここ最近ではシンガポール、タイ、インドネシア、マレーシアといった東南アジアが主戦場になっています。

    海外進出先にはそれぞれの国の言語が存在していますが、グローバルビジネスにおいては、お互いに意思疎通の図れる唯一の手段として「英語」が共通言語となっています。

    もっとも現地の人と円滑なコミュニケーションをとる場合には、単に日常会話ができるだけでなく、その国々のマーケット事情や文化、グローバルの視点での経済やビジネスの専門知識について英語で伝える力を身につけることが大切です。

    特に、グローバルビジネスにおいては専門性の高い内容についても、自分の意見を正しく伝え相手の言うことを理解し、トラブルにも臨機応変に対処できる高度な語学力が必要不可欠といえます。

    ビジネス英語ができても海外でぶつかる壁とは?

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    たしかに海外でビジネスを円滑に行うためには英語、特にビジネス英語が必須です。しかし言葉だけでなく現地の習慣や文化も違うということをきちんと理解しておかなければ、コミュニケーションに誤解が生じ、大きな問題になることも少なくありません。企業の海外進出をサポートするためのコンサルティング会社もあるほど、これらの問題は日常的に起き、また深刻でもあります。

    日本国内の常識にとらわれずに、また進出先の価値観だけに染まるわけでもなく、お互いが相手の国を理解し合い尊重することで信頼関係が築かれ、ビジネスを円滑に進めていくことができます。

    こうした視点に立って、ここからは海外でのビジネスにおいて意識しておきたいこと、注意したいことを3点挙げていきます。

    ①商習慣や文化・価値観、宗教や法律の違い

    ビジネスを拡大するのであれば、現地のマーケットにおける独自の商慣習を理解することが最も重要です。日本のビジネス常識が他国では通じないことはよくあります。

    簡単なビジネスマナーで例を挙げると名刺交換です。日本では名刺交換は初対面で相手を敬う大切な場面ですが、アメリカでは名刺は機会があれば渡すという前提で、初対面の人とは握手とスモールトークで始まります。

    そのほかに、文化や価値観の違いもあります。海外にいくと路上で小さな子供が働いているのを見かけて驚くこともあるかと思います。日本のような先進国では小さな子供が生きるためにお金を稼ぐ仕事をすることはあり得ません。児童労働は、先進国のルールや常識に照らせば人権侵害にあたるからです。国連の「子供の権利条約」でも「勉強したり遊んだりして、もって生まれた能力を十分に伸ばしながら成長できること」は子供の「育つ権利」であるとされています。しかし、この価値観を単純に途上国に持ち込んだところで問題が解決するわけではありません。途上国には途上国の事情があり、現地では子供が働かなければ家計が成り立たないのが現実だからです。

    また、宗教や法律の違いにも注意が必要です。たとえば豚肉を食べることを禁じられているイスラム教徒の相手を前に豚肉料理を出してしまうといったことがないようにしなければなりません。「知らなかった」では済まされないことにもなりかねないので、海外でビジネスをするためには相手の国について広く、深く知ることが大切です。

    ②コミュニケーション不足

    海外でビジネスをする時には誤解が生まれないように自分の意見をはっきり言うことが求められます。日本では「謙遜する」ことや「空気を読む」といった場面はよくあり、一般的に良いことだとされていますが、このコミュニケーション方法は日本独特のものであり海外では伝わりにくいことが多いです。海外の方々と仕事をする際は相手と同じ認識で動けているかだけでなく、より丁寧にコミュニケーションをとっていくことが必要です。

    また、現地拠点の管理は非常に難しいとされており、特に文化圏が異なるほど課題は多くなります。

    たとえばインドには優秀な人材が多く、ヨーロッパ市場にも近いため進出先として魅力的です。しかし税制が統一されていなかったり、文化や慣習もエリアによっては全く違ったりして日本企業はインド進出に非常に苦労しており、組織や取引の管理が難しいといわれています。

    こうした苦労について現場の情報が本社に十分に伝わらないため、現地拠点は本社から理解されていないと感じたり、本社の意向が現地に正しく伝わっていなかったりして、双方の間に溝ができることがあります。

    このとき、現地の日本人駐在員は日本本社と現地従業員や取引先との間で板挟みになり、コミュニケーションに苦しむことになります。いつの間にか「OKY(O(おまえが)K(ここへ来て)Y(やってみろ))」という隠語が海外駐在員の心の叫びとして広まったほどです。

    こうした問題を克服するには、異なる文化・慣習の間に立って、双方の「橋渡し」となる高いコミュニケーション力が必要になります。それは、「先進国の考え」と「途上国の実態」の両方を知り、「矛盾を抱えた現実」を受け入れるとともに、それを「克服していくためのたくましさ」ともいえます。

    ③言語の問題

    確かに海外でビジネスを円滑に行うためには英語、特にビジネス英語が必須ですが英語以外の言語が必要ないというわけでは決してありません。グローバルビジネスを行う上では、英語圏以外の国とのやり取りも出てくるでしょう。

    たとえば日本企業の主戦場となるアジア市場では、中国語が使われるケースも多いです。その際に中国語が話せることは、海外担当者にとって大きな武器になります。
    しかし使える言語が英語のみの場合は、通訳や翻訳が必要となり、誤解が生じないようにさらに入念なやり取りをしなければなりません。

    また、言語をうまく使いこなせるからといって必ずしも海外展開がうまくいくとは限りません。グローバル・コミュニケーションは複雑で、それほど簡単ではないのです。

    グローバル環境で求められる力とは?

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    つまりグローバルビジネスにおいて求められる力とは、専門知識(グローバルビジネスの素養)、語学力、たくましさ(新興国・途上国でも生き抜ける精神力)といえるのではないでしょうか。

    特に重要なのは、ビジネスパートナーとしてお互いを尊重し合い、お互いに利益を出すために海外文化・習慣などを意識したコミュニケーションを取ることです。

    しかしそれは短期間で身につくものではありません。
    あなたが将来グローバルでの活躍を希望するならば、まずは学生のうちに語学力を高め、その上で、留学や海外インターンなどに参加することで、真のコミュニケーション力を身につけていくことです。

    日々の努力をコツコツと積み重ねていくことこそが、現代で必要とされる国際人への最短の道なのです。

    グローバルビジネスを学ぶと将来どんな仕事ができる?

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    グローバルビジネスを学ぶと、メーカー・金融・IT・商社など様々な分野における日本企業の海外部門や外資系企業などで働くことができます。日本国内だけでなく、もちろん海外勤務も目指せます。

    麗澤大学でグローバルビジネスを学んだ朱建華さんは、医療品などのメーカー機能と総合商社機能を併せ持つ興和株式会社に就職し、現在は駐在員として北京現地法人の事業部マネージャーとして国内外を飛び回る仕事をされています。

    卒業生インタビュー:大学は知識を得るだけの場ではない。社会でどのような役割を果たせるかを探ることも大切~CSRのパイオニアとして、役割を果たしていきたい~

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    麗澤大学ではグローバル化する現代ビジネスを徹底的に学べる

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    麗澤大学には国際学部グローバルビジネス学科グローバルビジネス専攻があり、経済学・経営学の基本を学びながら、留学を前提に徹底的に英語力を強化することができます。この専攻では、国際感覚を養い、グローバル社会の中で活躍するリーダーが育成されています。

    「全員」が留学レベルの語学力をつける

    1年次に集中して英語力を鍛え、夏休みには全員が4週間のEnglish Summer Seminar(海外研修に参加します(原則必須)。その後も留学や海外インターンシップの機会が豊富に用意されていて、学部留学を目指すGlobal Business Studiesコースでは、経営学概論・経営言論など専門性の高い内容を英語のテキストで学び、浴びるように英語に接する4年間を過ごすことができます。

    また、麗澤大学で2年あるいは3年学んだ後、海外協定校に1~2年正規留学し、それぞれの⼤学で学び単位を取得することで、日本と海外、両校の卒業資格(学士号)を得ることができる、ダブル・ディグリーという制度も整っています。

    ※English Summer Seminar(海外研修)の参加には費用がかかります。

    「英語で世界の経済やビジネスを議論する⼒」をつける

    海外の大学で経済学を学ぶ学部留学を視野に、英語で経済の専門的な内容を議論する力をつけることができます。ゼミナールや国内外のグローバル企業へのインターンシップを体験できる授業も多数あり、本物のグローバルビジネスを存分に吸収することができます。

    多様な国や地域の人々との交流ができる

    グローバルビジネス専攻には世界各国出身の教員と留学生がおり、グローバルな雰囲気の中で学ぶことができ、留学先もアメリカ、オーストラリア、中国、ドイツ、タイ、フィリピン、オランダなど様々な国から選ぶことができます。さらに、道徳と経済の一体を説いた「道経一体」の理念や、企業倫理・経済倫理などにより、多彩な国の人々と信頼関係を築くことのできる人材を育成しています。

    国際学部グローバルビジネス学科の先輩の声

    【国際学部の仲間は、将来のビジョンを語り合い、互いに高め合える関係です】
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    • ■武藤 一新さん
      国際学部 グローバルビジネス専攻 2020年入学

    入学前までは、国際学部と聞いてキラキラした華やかなイメージがありましたが、実際はボランティアに真剣に取り組む学生や、国際関連の本をたくさん読んでいて博識な学生など、真面目な学生が多いと感じています。目指す方向はそれぞれでも、国際交流やSDGs、グローバルビジネスなど、興味や関心事は近いように感じます。国際学部の仲間と、将来のビジョンやビジネスプランについて熱く語り合うこともあったり、お互いの得意分野を活かして、学びを共有し合い、高め合っています。私はプレゼンテーションが得意なので、そのコツを教えたりしています。モチベーションの高い仲間と切磋琢磨しながら成長できるのも、麗澤大学国際学部の魅力です。

    先生方も、私が考えたビジネスプランについてプロフェッショナルな立場からアドバイスをくださったり、コロナ禍での学生生活や進路についても親身に相談に乗っていただいています。職員の方々も学生に親切で、とても良い環境で学ぶことができていると感じています。

    引用:「私が勝負する舞台は世界。4年間グローバルな環境で挑戦を続ける

    【小学生時代に経験した屋久島への研修旅行が私の人生を大きく変えた】
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    • ■新地 星碧さん
      経済学部 経済学科 グローバル人材育成専攻(現在の国際学部 グローバルビジネス専攻)2021年3月卒業

    実際に麗澤大学を訪れた時、地元の鹿児島と同じように緑豊かな自然に囲まれた環境が心地よく、親近感が沸きました。そして、実際に教育内容などを調べると、英語で経済を学ぶカリキュラムがあることを知り、「ここしかない」と麗澤大学への進学を決めました。自分の中に漠然と「グローバルに活躍したい」「英語が話せるようになりたい」と思っていましたが、英語と経済を同時に学ぶことでその漠然とした目標を現実にできると思えた瞬間でした。授業の内容は先生と学生がマンツーマンに近い少人数制なので、納得できるまで学ぶことができます。逆に言うとサボれません(笑)。常に先生と学生が目を見て学ぶ真剣勝負のような授業。大きな教室でただ一方的に聞くだけではなく、麗澤大学ならではの少人数教育は学生の本気を引き出してくれる。単位が取れればいいというものではなく、自分の将来への自信につながる厳しくも素晴らしい環境があると思います。私の所属する国際経済ゼミナールは学生が二人。一人休むとマンツーマン(笑)。でも、ものすごく濃い、オーダーメイドのゼミを受けることができて大満足です。

    引用:「目の前のチャンスに「YES」と応える。行動は素晴らしい出会いへとつながり、それは貴重な経験となる

    英語力とコミュニケーションを磨いて真の国際人をめざそう!

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    真の国際人になるためには、ビジネスに必要な専門的な英語力だけでなく、異なる文化背景を持つ人々とのやり取りをスムーズに進められるコミュニケーション能力も必要です。

    もちろん相手の国について理解することも大切ですが、まずは自分の国、日本についてもきちんと説明できるようにしておくことも忘れないようにしましょう。

    こうした力は短期間で得ることはできません。グローバルビジネスに興味を持った今日から、少しずつ勉強していきましょう!

    麗澤大学での学びはきっとその近道になるはずです。

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