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2016.12.06|最終更新日:2020.07.30|

ビブリオバトル決勝大会に大沼さんが出場しました!

11月26日(土)「市立図書館・市内大学図書館ビブリオバトル」の決勝大会が開智国際大学で開催されました。柏市立図書館、開智国際大学図書館、二松学舎大学付属図書館、東京大学柏図書館からそれぞれ1名ずつ出場します。出場者の熱いバトルに参加者も大いに盛り上がり、熱気溢れる大会となりました。

麗澤大学からは大学院言語教育研究科・比較文明文化専攻1年の大沼洋文さんが出場し、紹介した本は『現代社会学事典』大澤正幸 他/編 弘文堂2012年です。

大沼さんは昨年に引き続き2度目の出場です。昨年チャンプ本を獲得できなかった屈辱をはらすために、これまで練習を積み重ねてきましたが、残念ながらチャンプ本を逃してしまいました。しかし大沼さんの本に対する熱い気持ちは参加者にも十分伝わりました。


大会終了後に大沼さんから寄せられたコメントです。

【ビプリオバトルを終えて】言語教育研究科 修士1年 大沼 洋文

私がビプリオバトルに出場するのは今回が2度目です。一度目は去年の大会でヒトラーの友人が著した自叙伝を扱い、二度目である今回は『現代社会学事典』を用いました。この二冊はまったく異なった分野の本ですが、共通の項を挙げるならば「物語が存在する事」だと私は考えています。自叙伝に物語があるのは勿論ですが「事典に物語が存在するはずがないだろう」と思われる方がおられるかと思います。確かに辞書事典に首尾一貫した物語はありません。しかし事典を引いて出てくる項目には、その項目なりの歴史があり、そしてその現在が記されています。これが言わば私たちにとっては物語のスタート地点となり知的探求の最初の一歩となりえるのです。

そう考えた場合、おおよその本には物語が存在しているように思えます。ビプリオバトルでは各個人が気に入った物語をプレゼンテーションし読みたいと思わせる、そのような大会です。残念ながら大会と名を打つ以上、勝者と敗者が生まれてしまいます。しかし、ビプリオバトルの「人を通して本を知る、本を通して人を知る」というコンセプトにある通り、この大会は勝者や敗者を乗り越えて、相互にとって他人であった物語、分野への知的探求の第一歩、物語のスタート地点を踏み出させる素晴らしいものです。

もしこの文章を読んで興味が湧いたならば、ぜひお気に入りの本を友達に語ってみたり、実際にビプリオバトルに足を運んでみると良いかと思います。きっと新しい知的探求の一歩が踏み出せるものだと私は信じています。

ビブリオ決勝結果

大沼さん発表中