国際交流・留学COIL

オンライン国際協働学習

COILとは

麗澤大学ではCOIL(Collaborative Online International Learning)を2019年より導入しています。
COILとはICT ツールを活用して2カ国以上の間で協働学習を実現する教育方法で、ニューヨーク州立大学(SUNY)COILセンターによって2006年より開始されたものです。
海外と国内の大学の科目間で共同シラバスを開発し、互いに協力して、2国間の学生が共通の課題に取り組むためにチームを形成し、プロジェクト型学習を実施します。

ポートランド州立大学×麗澤大学<Intercultural Communication>

米国提携校(ポートランド州立大学大学院教育学科)との共同授業では、2019年10月から約7週間、本学からは経済学部1年生(英語科目)12名、ポートランド州立大学大学院教育学科から大学院教育学科4名が参加しました。この時の実施目的はポートランド州立大学大学院教育学科の大学院が、本学の英語科目を受講する学部生の英語のコミュニケーション力の向上を、協働活動を通して支援する事でした。
2020年2学期(秋学期)にもポートランド州立大学とのCOILプログラムは継続され、新たなテーマは「ユニバーサルマーク」、協働学習を通してユニバーサルマークのピトグラムを作る活動を双方の大学の授業に取り入れました。

・科目名:Intercultural Communication
・参加条件:TOEIC 600点以上 ※本学学生に対する条件
・実施方法:Zoom
・テーマ :ユニバーサルデザインについて考える

マールブルク大学(ドイツ)×麗澤大学<ドイツ社会研究B>

ドイツ提携校(マールブルク大学大学院)との協働授業では、ドイツ語・ドイツ文化専攻3・4年次生を対象とし、「ドイツ語を使って学ぶ」ことが実践されています。授業では様々な資料からドイツ文化の知識を深めた上で、ドイツ語で描写するトレーニングを通して表現力を高めました。この授業に参加するマールブルク大学の学生はドイツ語教育を学んでおり、本学の学生にドイツ文化(日常的な文化)についてテーマを準備し教えるほか、本学の学生とマールブルク大学の学生が2人ずつの小さなグループを作り、授業時間外にもオンラインで課題に取り組みました。
この協働学習により、異文化間能力(intercultural competence)と言われる異文化間でのコミュニケーション能力を、日独双方で鍛えることにつながっています。今後も1・2年次で培った基礎力を元に、3・4年次ではドイツ語を使ってドイツの学生と協働学習することにより、言語の背景となる文化を学び、コミュニケーション能力を高めていくことが期待されます。
※「ドイツ語・ドイツ文化専攻」は、2021年度より「ドイツ語・ヨーロッパ専攻」

・科目名:ドイツ社会研究B
・対象:ドイツ語・ドイツ文化専攻3・4年次生
・実施方法:Zoom

その他のプログラム事例

その他、ヨウツェノ学院(フィンランド)との共同授業や、インドネシアの看護学校で日本語を学ぶ学生との学習活動、ナレースワン大学・パヤオ大学(タイ)との異文化交流を行ってきました。

日本語教育機関(インドネシア)×麗澤大学<国際ボランティア演習>

COILがもたらす効果

COILを通して学生は自国にいながら異文化体験が可能となり、費用を掛けずに、国を越えて(国内間でも)学生間の学び合いが可能となります。これは教員にとっても共同研究の可能性が高まるというメリットもあり、大学の「内なる国際化」と地域社会の国際化につながることを期待しています。
麗澤大学では更に多くのCOILプログラムを実施し、学生に学びの機会を提供することを目指しています。