お知らせ

教育・研究
2018.01.25|最終更新日:2020.07.24|

中道 嘉彦教授(外国語学部)の最終講義が開催されました

 1月23日(火)、36年以上にわたり本学外国語学部で教鞭を執ってこられた中道 嘉彦教授の最終講義が開催されました。

 中道教授は1981年(昭和56年)にご着任され、これまで、各英語演習科目をはじめ、「英語史」・「英語に関する基礎知識」・「英語歴史言語学」等をご担当されました。英語史・音声学・音韻学をご専門とし、多年にわたり、英語の語源や、英国中世演劇・英語史そして日本宗教劇と多方面での研究をなされてきました。

 最終講義は、「英語と私」というテーマで、中道教授の幼少期から今日に至るまでご自身が「英語」と向き合ってきた、その豊富な知識と経験を一つひとつ紐解かれていきました。

 小学校5年生の国語の時間に、初めて「ローマ字」を習ったことが、アルファベットとの出会いであったこと、そこで、英語のおりなす音にご興味をもたれたこと、ラジオ英会話を聴き英語表現や発音を身につけていったこと等のエピソードが紹介されました。また、中道教授は本学外国語学部イギリス語学科の卒業生でもあり、当時の本学の様子、教員宅でシェイクスピアや英詩などについてテーブルを囲んで語らったこと等も回想されました。「学生と教職員との距離の近さ」は、まさに本学の誇り高い伝統であることが感じられました。

 講義会場には、これまで中道教授が出版に携ってきた辞書や辞典、教科書等が並べられていました。講義後、数名の受講者が手に取り、中道教授の数々の業績をかみしめている姿が見られました。

 講義の最後には、「若い皆さんへ」という図らいで、イタリア語での「青春」を描いた詩を朗読され、語源・英語史・演劇の研究に勤しまれてきた中道教授ならではの素敵なメッセージが残されました。

 アルファベットを見たときの「何でだろう?」という実に純粋でシンプルな疑問が英語学習・言語研究のきっかけだったという中道教授の「英語と私」の体験談は受講者にとっても大きな励みとなったはずです。

渡邊信外国語学部長より、着任当初のアルバムをふりかえりながら中道教授のご経歴が紹介されました。