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2025.07.08

【開催報告】麗澤大学大学院 学校教育研究科による道徳教育学セミナー開催

 令和7年度の道徳教育学セミナーを、7月6日(日)にオンラインにて開催しました。麗澤大学大学院学校教育研究科では、毎年恒例で道徳教育学セミナーを開催しておりますが、今年度は、大阪体育大学教育学部教授の髙宮正貴先生を講師にお招きし、「道徳科の内容項目を問い直す!〜『道徳授業づくりハンドブック』が拓く視野〜」というテーマのもと開催いたしました。

 髙宮先生からは、ご自身の編著である道徳授業づくりハンドブックの内容に沿いながら、小中学校の道徳科で取り扱う22の内容項目(道徳的価値)をめぐる問題構成について、倫理学的および思想史的な見地からご講演いただきました。

 講演に続くパネルディスカッションでは、本研究科の松原好広准教授が司会を務め、本研究科修士課程に所属する早田保美氏、武宮優太氏、藤木美智代氏の3名の院生がコメンテーターとして参加しました。髙宮教授を交え、活発な議論が展開されました。

 今回のセミナーには、全国の小中学校の教員をはじめ、教科書会社の社員や大学に所属する研究者の方々など、総勢42名にご参加いただきました。

 麗澤大学大学院学校教育研究科は、日本で最初で唯一の道徳教育に特化した大学院として、今後も専門研究者の育成を目指し、様々な研究イベントを開催してまいります。引き続き皆様のご参加を心よりお待ちしております。

【講師プロフィール】

■ 髙宮 正貴(たかみや まさき) 氏

1980年生まれ。上智大学大学院総合人間科学研究科教育学専攻博士課程修了。専門は教育哲学、道徳教育学、倫理学。現在、大阪体育大学教育学部教授。教育思想史学会編集委員、日本道徳教育学会広報委員、日本道徳教育方法学会理事。第11回関東教育学会研究奨励賞受賞。
主な著書に、『J・S・ミルの教育思想:自由と平等はいかに両立するか』(世織書房、2020年)、『価値観を広げる道徳授業づくり:教材の価値分析で発問力を高める』(北大路書房、2020年)、『道徳は本当に教えられるのか:未来から考える道徳教育への12の提言』(共著、東洋館出版社、2023年)など多数。訳書に、オイラ・オニール『正義と徳を求めて:実践理性の構成主義的説明』(法政大学出版局、2024年)など。最新刊は『道徳科「内容項目」を問い直す!道徳授業づくりハンドブック』(共編著、北大路書房、2025年)。