お知らせ
教育・研究
2025.05.30
【開催報告】Global Seminar Series No.2:麗澤大学創立90周年記念特別講演「混迷する世界情勢下で、若者に期待するもの」
2025年5月29日(木)にReitaku Global Seminar Series No.2:麗澤大学創立90周年記念特別講演「混迷する世界情勢下で、若者に期待するもの」を開催いたしました。今回は、ジョージタウン大学教授であり、麗澤大学客員教授でもあるケビン・M・ドーク氏を講師に迎え、「混迷する世界情勢下で、若者に期待するもの」をテーマに講演が行われました。
本講演は、全学基盤教育 麗澤スタンダード科目「人間学」の授業の一環として実施され、履修学生以外でも、聴講・参加自由とし、多くの学生や教職員が参加しました。
講演では、未来が不透明な時代において重要なことは「過去に戻ること」であると強調。歴史を振り返ることで、成功例や失敗例を知り、そこから現代に通じる教訓を得ることの大切さが語られました。
さらに、「モラロジー(道徳科学)」の意義についても触れ、今日のような混迷する世界情勢を脱却する鍵になるとも述べられました。
最後に、若い日本人への期待として以下の教訓が贈られました。
- 歴史を勉強して過去の教訓を発見すること
- 法の支配の原理を堅持すること
- あらゆる文化や宗教を研究して真理を探究すること(戦後の相対主義を乗り越えること)
- これらの教訓を胸に、世界へ望むこと
講演後には、学生たちから積極的な質問が寄せられ、「混迷する世界で"大人"に期待することは何ですか?」「日本では少子高齢化により移民の増加が予想されていますが、宗教的対立が生じた際にはどう向き合うべきでしょうか?」といった、現代社会の本質に迫る鋭い問いかけもあり、会場は熱気に包まれました。
本特別講演は、参加した学生たちにとって、グローバルな視点から自己と社会の在り方を見つめ直す貴重な機会となった様子でした。