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2019.02.20

パーペチュアル・ヘルプ大学で道徳と感謝の共同研究に関する第二回国際会議、中山理学長名誉客員教授授与式に参加

 2月16日、本学の海外提携校であるフィリピンのパーペチュアル・ヘルプ大学(UPH)で大学院主催の国際会議と名誉客員教授授与式に参加するため、同大学を訪れた。テーマは「比較的感謝表現」で、本会議はUPHのGraduate School(大学院)と研究開発センター(Research and Development Center)が主宰して開催されたものである。以下は、英語による同会議で研究発表をした宮下准教授と堀内副学長の報告である。

(1) 第二回国際会議

 この会議には同大学の教授陣ならびに大学院生から合わせて200名以上が一堂に会するなかで開催された(会場はTamayoタワー3階にある同大学院のアンフィシアター)。両国の国家斉唱の後、Zialcita研究科長とLoreto学長よりそれぞれ開会に際しての挨拶の言葉が述べられた。

 中山学長は、"Positive Psychology and More"と題して、本プロジェクト全体の概要と背景について触れた上で、日本における感謝の概念に含まれる負債感情に焦点をあて、日本の「恩」の概念及び日本で誕生した心理療法である内観との接点について紹介し、従来の感謝研究においては特定の人・物に対する感謝を取り扱うことが多いが、感謝の対象には自然や神仏をも含めた、より大きな存在に対する感謝をも含んでいる点を述べ、更には本学の創立者の事例を紹介しながら不運や試練に対する感謝について述べた。

 宮下准教授は、"Japanese Concept of Gratitude"と日本における感謝表現「ありがたい/ありがとう」「かたじけない」「感謝」「すまない/すみません」を紹介し、すまなさ感情や負債感情が感謝感情と強い相関性を持つ傾向が日本及び東アジアに見られること、及びその傾向性には「相互依存・相互扶助のネットワーク」という世界認識を土台とする社会的・文化的な背景が深く関係していることを先行研究に触れながら述べた。

 堀内副学長は、麗澤大学2年次生329名を対象とする定量的な事例研究を通じて、日本の大学生が抱いている「感謝」概念に関する調査成果を報告した。その中で、感謝概念が、徳目や情緒表現、態度やパーソナリティ特性といった性質を持つこと、さらに、日本人学生の3人に1人が「感謝」を負債感情として表現する一方で、同じ調査法を用いて行われた米国や英国の調査に比して、「感謝」をよりポジティブな概念として捉えられていることを強調した。

 その後、UPHの教授陣よりフィリピンにおける感謝表現についてとフィリピンの大学生が抱いている「感謝」概念に関する定量的研究の報告がなされた。

(2) 中山理学長名誉客員教授授与式

 国際会議終了後、UPH大学院から中山学長に名誉客員教授(Visiting Professor Emeritus )の授与式が開催された。

 この称号は、高等教育機関である大学・大学院・研究センターによる教育・研究・公開教育において優秀かつ卓越した業績を上げ、同大学の「神の援助者」として「人格陶冶こそ国家建設である」という理想追求の建学の理念を体現する個人に授与されるもので、中山学長は同大学院が授与する名誉客員教授第一号となった。

 Zialctia研究科長より中山学長の研究業績と教育貢献の説明の後、Loreto学長より「麗澤大学とモラロジーの創立者、廣池千九郎博士より継承する伝統とレガシーに従い、学生の道徳教育においてなした称賛に値する功績と貢献を称え、パーペチュアル・ヘルプ大学の学長と研究科長の与えられた権限により、同称号を付与します」と理由説明があった。

 最後に中山学長が「創立者は海外の大学などの高等教育機関と道徳の共同研究を計画しながらも、病気のため断念せざるを得なかったが、これでその見果てぬ夢の実現への貴重な一歩を踏み出すことができた。関係者の方々に心より感謝申し上げたい」という旨の記念スピーチを行い、フロアーから大きな拍手喝采が送られた。

■Acceptance Speech of the Honoree 記念スピーチの原稿

Acceptance Speech of the Honoree(Osamu Nakayama)

■2nd International Conference on Moralogy プログラム

2nd International Conference on Moralogy

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