お知らせ
【学生の活躍】品川区が実施する「やさしい日本語講座」にボランティアスタッフとして参加
国際学部日本語・国際コミュニケーション(JIC)専攻の3年次生 張 洪川(チョウ コウカワ)さんが、東京都品川区が実施している「やさしい日本語講座」のボランティアスタッフとして活躍しています。
「やさしい日本語講座」は、日本語でできる国際交流をテーマに、日本語に不慣れな外国人にも分かるような日本語を日本人が学び、コミュニケーションをとることを目的に開催されています。今回、講座を主催する株式会社エルロンの代表 石川 陽子 様にご協力いただき、張さんのボランティアスタッフとしての参加が叶いました。この講座には品川区在住の日本人だけではなく、外国人も多く参加をしており、張さんはマイクの受け渡しや事前資料の配布、後片付け、受講者のワークショップのサポートなどを行いました。
中国出身である張さんは、小学6年生のときに来日。中学校、高等学校を卒業後に2年間専門学校でスペイン語を学んできました。その後、「日本語教師になる」という夢を叶えることを目標に2021年4月に麗澤大学に編入。
張さん自身も日本の小学校に入学後は、他の日本人学生が国語と英語の授業を受けている時間に、日本語学習支援を受けていたといいます。
張さんのボランティア活動中の細かなサポートを評価いただき、2023年2月に品川区の職員向けに実施する「やさしい日本語講座」にもボランティアスタッフとして参加する予定です。
このボランティアスタッフの活動について、張さんよりコメントが届きました。
国際学部日本語・国際コミュニケーション(JIC)専攻
3年次生 張 洪川(チョウ コウカワ)さん
小学校のときに日本語学習のサポートをしてくださった先生は、日本語教師ではなくボランティアの先生でした。その先生に憧れて、私も自分と同じ境遇の人をサポートしたいと思い、日本語ボランティアの活動を始めました。
日本語ボランティアの活動を通じて、自分と同じ境遇の人をサポートできることや、学習者の日本語力が日々上達していることを感じるとやりがいを感じました。その一方で、中国語が分かる学習者には、私の母語である中国語で例を挙げながら日本語を教えることができますが、日本語のみで日本語を教える際には、理解が難しい文法や単語があり、難しく感じました。
今回ボランティアスタッフとして参加し、「やさしい日本語」の難しさを実感しました。私は麗澤大学の授業で、やさしい日本語の存在を知ってましたが、今回のワークショップの参加者はやさしい日本語を初めて知り、使う方が多くいらっしゃいました。講座の最初に実施したお祭りに関するチラシの内容をやさしい日本語に直すワークショップは、馴染みのある言葉が多く簡単に感じましたが、そのあと実施した地震などの自然災害の際に使う、「状況を確認する」「自身を守る」など普段あまり使用しない言葉をやさしい日本語にすることが難しかったです。また、やさしい日本語には明確な正解が無く、人によってとらえ方が異なることも難しいところだと気が付くことができました。
私は今、日本語教師の職業に興味を持っており、「日本語教育能力検定試験」を取得したいと考えています。過去問題集などで勉強をしていますが、それだけではなく今後もこのようなボランティア活動やイベントに沢山参加し、経験を積んでいきたいと思っています。