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教育・研究
2025.04.07

<ビジネスイノベーション・プロジェクト>経済学部経営学科の3年生と株式会社biimaの取組みがプレスリリースに紹介されました

 経済学部経営学科の産学連携科目「ビジネスイノベーション・プロジェクト-3」(3年次配当・2024年度秋学期)において、学生たちの取組みが協力企業である株式会社biima様のプレスリリースに紹介されました(※株式会社biima様のプレスリリースはこちら)。

 本科目では、実際の企業と連携し、企業が直面する課題の解決策を検討することで「生きた経営学」を学びます。これまでの2年間に教室で培った理論や知識をフル活用し、企業の抱える課題の解決に主体的・自律的に取り組みます。

 遠藤寛士助教のクラスが連携したのは、教育・スポーツ・エンターテイメント・レジャーなど、多様な分野で事業開発を行う株式会社biimaです。本プロジェクトには、高橋尚大朗さん、植田侑汰さん、石井蒼一郎さん、下里昂さん、林達也さん、渡辺拳悟さんの6名の学生が参加しました。

 学生たちは2024111日に株式会社biimaを訪問し、事業内容の説明を受けた後、「20253月・4月の2カ月間でbiima sportsのアルバイト30名を確保するための具体的な施策」という課題に取り組み、解決策を検討してきました。

 約300名の大学生を対象に実施したアンケート調査の分析結果をもとに、学生たちは125日に再び企業を訪問し、中間報告を行いました。報告には、代表取締役CEOの田村恵彦氏、およびbiima sports事業本部 クルーリクルーティング部 部長の平尾昭知氏に同席いただき、実際のビジネスの現場さながらに、「真剣勝負」の視点で鋭いフィードバックが寄せられました。

business inovation.jpg写真1.中間報告を行う学生たち(株式会社biima本社:2024.12.5

business inovation1.jpg写真2.経営者の鋭い視線が向けられる(田村氏,2024.12.5

business inovation2.jpg写真3.最終報告に向けたフィードバックを受ける学生(2024.12.5

 いただいたフィードバックをもとに、学生たちは第2回の追加アンケート調査を行うとともに回答者へのインタビュー調査の協力を依頼しました。10名の大学生からより詳細な質的データを収集することで、定量的な分析結果と定性的な根拠の伴う具体案を携えて、2025123日の最終報告に臨みました。

 最終報告では、学生たちは田村氏と平尾氏に対し、より具体的な解決案として、「インストラクター有料体験」教室の実施によるアルバイト13名の獲得案を含む、5つの施策を提案することで、目標とする30名のアルバイト雇用を達成するための解決策を提示しました。

 田村氏と平尾氏からは、「中間報告と比べて解像度が高く、実際に実施したいと思える案がいくつかある」と高い評価を頂くと同時に、「仮にこの案がいま採用されたら、すぐに実施できるところまで用意は整っているか」といった、現実のビジネスでは必須となる重要な課題もご指摘いただきました。

 数カ月にわたる活動を終えた学生からは、以下のような声が寄せられました。

「企業が真剣に向き合ってくれたことで、責任感を持って最後までやり遂げることができた」
「本当に多くの貴重なコメントを頂けた。連携授業でなければ、絶対に得られなかった経験だった」
「大変だったけど、成長できたと実感している。大学生活で取り組んだこととして、就職活動にも活かしていきたい」

 遠藤助教は、「プロジェクトを進める中で、学生の顔つきや行動が変わっていく様子を見て、一人ひとりの確かな成長を感じることができました。企業連携を通じた実学の学びから得た成功や失敗の経験は、自らを成長させる財産になったのではないでしょうか」と振り返りました。

 本プロジェクトで得た経験を糧に、学生たちの今後のさらなる活躍が期待されます。

business inovation3.jpg.png写真4.最終報告の様子①(株式会社biima本社:2025.01.23

business inovation4.jpg写真5.最終報告の様子②(株式会社biima本社:2025.01.23

business inovation5.jpg写真6.田村氏と学生、遠藤助教(株式会社biima本社:2025.01.23