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教育・研究
2020.05.13

【出版のご案内】
黒須里美教授の論文 「結びつく絆〜ヨーロッパとアジアの家族と親族関係〜」が収載された書籍『Cultural History of Marriage(結婚の文化史)』が出版されました

 本学 国際学部 黒須 里美教授の論文 "The Ties that Bind: Family and Kinship in Europe and Asia"(結びつく絆〜ヨーロッパとアジアの家族と親族関係〜)が収載された書籍『Cultural History of Marriage(結婚の文化史)』が、2019年12月 英国 Bloomsbury Academic 社より出版されました。

 出版されたこの『Cultural History of Marriage(結婚の文化史)』は、「西洋文化の中で結婚の概念はどう進化してきたのか?その影響力はどのように変化し、どう社会的・文化的条件によって形作られてきたのか?」2500年にもわたるこの意欲的な問いに、52人の専門家がそれぞれのテーマを歴史の期間に適用した概要を寄稿しています。全6巻からなるこの書籍は、結婚の役割、社会への貢献、宗教、法律、社会、愛の問題と結婚がどのように関わってきたかを説明しています。

 黒須教授の論文 "The Ties that Bind: Family and Kinship in Europe and Asia"(結びつく絆〜ヨーロッパとアジアの家族と親族関係〜)』は、第5巻の4章に収載され、親族関係と社会的ネットワークがどう結婚と連動しあっているのか、アジアとヨーロッパを中心に帝国の時代(1800-1920年)を調査しています。

 黒須教授は研究においても、教育においても、長年、結婚と家族形成について取り組んでいます。2014年に国際比較研究の成果として米国MITプレスから出版された 『Similarity in Difference -Marriage in Europe and Asia 1700-1900(違いの中の類似性 -ヨーロッパとアジアの結婚 1700-1900年)』は、学長賞も受賞しました。

 今回の執筆にあたり黒須教授は「より広い地域と文化的視点を入れるということが要求されたので、東アジア以外のアジア地域についてもカバーできるように努力しました。共著者としてスリランカ出身で、本学言語教育研究科・比較文明文化専攻博士後期課程のK.DilhaniWijesingheさんの協力を得られたことが幸いでした。」と述べています。

 黒須教授は、「結婚するのかしないのか」「いつするのか」「誰とするのか」、という「単純な3つの問い」から、時代も地域も超えた比較研究が可能になると述べています。血縁関係、経済格差、持参金と女性の地位、離婚・再婚の(非)容認など、結婚をめぐる様々な文化・社会の境界、また、近代化によってそれらがどう変化してきたかなど、複雑なパズルを解いていくような醍醐味で研究されていると話しています。また、授業でも、「人はそもそもなぜ結婚するのだろう」と学生たちに問いかけ、現在の非婚・晩婚化の原因と行方を「単純な3つの問い」をベースに長期的比較的視野で議論するのが楽しみだと語っています。

【『Cultural History of Marriage(結婚の文化史)』】
◆発売日:2019年12月26日
◆編 者:ジョアン・M・フェラーロ 
◆出版社:Bloomsbury Academic
◆ISBN :9781350001916
◆Volume:1-6
【『A Cultural History of Marriage: In the Age of Empires
(帝国時代の結婚の文化史)』】

◆Volume:5
◆編 者:ポール・プシュマン
◆出版社:Bloomsbury Academic
◆ISBN :9781350001893
【"The Ties that Bind: Family and Kinship in Europe and Asia"
(結びつく絆〜ヨーロッパとアジアの家族と親族関係〜)】 

◆Chapter: 4 (p.77-93)
◆著 者:Kurosu, Satomi and K.Dilhani Wijesinghe
◆出版社:Bloomsbury Academic
◆ISBN :9781350001893

関連情報

PRTIMESに掲載されている黒須教授の記事 「日本の歴史人口学の第一人者が教える「婚育」とは?」は こちらよりご確認いただけます。(※外部サイト「 PRTIMES オンライン」 の ウェブサイトへ飛びます。)