相続工学研究センター
藤巻客員教授と山西・宇佐美客員准教授がオペレーションズ・リサーチ学会賞を受賞
相続工学研究センターの藤巻米隆・客員教授、山西康孝・客員准教授、宇佐美朋香客員准教授を共著者とする研究が、2024年9月10日、南山大学(愛知県名古屋市)で開催されたオペレーションズ・リサーチ学会において、「事例研究賞」を受賞いたしました。当該論文「混合整数最適化による相続工程の長期化リスク採点システム」は、相続手続きの期間についてどのような要素が長期化につながっているかを分析。そのリスクについて事前に判断する方法について研究したものです。
<表彰の概要>
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1.賞名:第44回オペレーションズ・リサーチ学会「事例研究賞」
2.対象研究(論文):
「混合整数最適化による相続工程の長期化リスク採点システム」
3.著者:相続工学研究センター関係者3名及び筑波大学関係者2名
藤巻米隆(相続工学研究センター客員教授)
山西康孝(同客員准教授)
宇佐美朋香(同客員准教授)
4.掲載学術誌:
「オペレーションズ・リサーチ」第69号(2024年4月1日発行)
5.表彰式:2024年9月10日、南山大学(愛知県名古屋市) 表彰式に出席した藤巻客員教授(右)と宇佐美客員准教授(左)
<授賞の理由(オペレーションズ・リサーチ学会の説明)>
本研究は、相続紛争の予防・回避を目的として、遺産分割協議の長期化を混合整数最適化モデルにより予測し、紛争リスクを算出するシステムを開発している。その際、区分線形近似やグループ変数選択を組み合わせる等、実務上の有用性だけでなく学術的新規性が認められる点を評価した。
<オペレーションズ・リサーチ学会「事例研究賞」について>
オペレーションズ・リサーチ学会において最も歴史のある賞で第44回を数える。すぐれた事例研究を行った個人、グループを表彰するもので年3件程度を目安として先行される。同学会の表彰はそれ以外に、学生論文賞(42回目)、論文賞、研究賞、研究賞奨励賞(いずれも14回目)がある。