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2018.11.05|最終更新日:2020.07.29|

【開催報告】講演会「道経一体経営と諸岡長蔵 ‐ビジネスとモラルが出会う時‐」を開催

 10月18日(木)、「道経一体経営と諸岡長蔵 ‐ビジネスとモラルが出会う時‐」をテーマに経済学部の下田健人教授(図書館長)による講演会が開催されました。

 講演は、麗澤大学創立者である廣池千九郎の「道経一体経営」を実践する企業
の一例として成田山表参道「なごみの米屋」を取り上げ、特に創業者である諸岡
長蔵氏に焦点を当てています。諸岡長蔵氏は、「華実を採るよりまず根を肥やせ」
など長蔵語録を示し、企業経営の根幹には、まず根「道徳」が重要であることを
説きます。また、利益の半分を社会貢献や社会奉仕のために使うなど、創業時か
ら現代まで引き継がれている「なごみの米屋」の経営思想について講演が行われ
ました。

 また、講演では、諸岡長蔵氏は廣池千九郎博士に対し、長年に亘って財政的な
援助、道徳科学論文執筆にあたっての助言など多くの支援を行い、親交が深かっ
たことから廣池千九郎博士から「モラロジーの母」と呼ばれていたことも紹介さ
れました。

 今回の講演会は、柏市立図書館・柏市内大学図書館合同講演会等の一環で行われたもので、同時に企画展「廣池千九郎とモラロジーの母・諸岡長蔵」(11月末まで展示中)も行われています。