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教育・研究
2019.11.14|最終更新日:2020.08.24|

足でのタッチタイピングへの挑戦 
経済学部3年鈴木健介さんが健常者レベルでのTypeQuick技能認定証(タイピングスキルの認定証)を取得

 鈴木さんは、先天性の脳性まひがあり、手と足に障がいがあります。コンピュータを利用する際にはまひの程度の低い足を使って操作します。このため、コンピュータを使う授業を受ける際には、足で操作できるキーボードとトラックボールを利用しています。
 今回、鈴木さんがタッチタイピングの技能認定を受けたのは、日本データパシフィック(株)社の認定でTQ LEVEL CERTIFICATEというもので、同社によると足によるタイピングでは初の認定とのことです。これは、タッチタイプの正確率:93%以上、スピード:20WPM以上(WPMは1分間あたりの単語数で1語あたり5打として換算される)の速度で打てることが条件となります。健常者が手でタイプしても簡単には得られる基準ではありませんが、鈴木さんは1ヶ月間毎日30分以上自宅で練習を重ね、両足で足元を見ずに20WPM以上の速度でタイピングできるようになったそうです。このように練習を重ねることができたのは、鈴木さんの努力であることはもちろんですが、日本データパシフィック社から自宅練習用にクラウド版ソフトの無償提供やタッチタイピングスキルの向上を目指す本学情報教育センターなど学内外の協力を得て、自宅での練習環境が整ったことによるものです。
 日本データパシフィック社からは、「鈴木さんの正確率は、安定して高く、スピートも徐々に上がっていて、熱心に練習されている様子がうかがえました」との講評をいただきました。
 鈴木さんは「さらに上のレベルを狙いたい。次回は、MOS試験にも挑戦します」とさらなる挑戦に意欲満々です。

足を使ってタッチタイピング

タイピング風景

障がい学生支援室職員と記念撮影

TypeQuick技能認定証

*TypeQuickは、世界中で利用されているタイプ練習ソフトのロングセラーで、日本では、主に学校での教育ツールとして導入されています。麗澤大学ではサイトライセンス版タイプクイックが、麗澤中学高校ではクラウド版タイプクイックがそれぞれ導入され情報教育のカリキュラムに組み込まれています。
*TQレベル(タッチタイプの基礎ができているレベル)
 シルバーレベル(コンピュータのユーザーとして十分なレベル)
 ゴールドレベル(秘書業務やデータ入力などの専門分野でも活躍できるレベル)