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【開催報告】外国語学部「Advanced Hospitality Studies II」 イタリア人留学生 マイア・セラフィニ様を招いた特別講義を開催
2025年11月17日(月)、外国語学部の授業「Advanced Hospitality Studies II」(担当:ANA総合研究所 山崎紀子先生)において、株式会社ANA総合研究所・産学連携部にインターンシップで来日されているイタリア人留学生、マイア・セラフィニ様をお迎えし、特別講義を実施しました。
本授業は、ホスピタリティを体系的に学んできた学生が、社会で求められる人材としての自己理解と自己表現を深めることを目的に開講されています。今回はその一環として、日頃よりホスピタリティ精神や異文化理解、ユニバーサルマナーについて学びを深めている学生たちが、「国際理解・異文化理解」をテーマに、"訪日外国人を迎える" という視点から、5つのグループに分かれて「マイアさんを案内する日帰りプランを考える」ケーススタディに取り組みました。
授業の冒頭では、マイアさんから自己紹介と好きなものについて簡単なご紹介をいただき、その後、学生たちはグループごとに「マイアさんに聞いてみたいこと」を話し合ってまとめ全体に共有しました。続いて、マイアさんが各グループを順に訪れて5分間のインタビューが行われ、学生たちは限られた時間の中で、食の好みや訪れてみたい場所、日本で興味のあることなど、プラン作成に役立つ情報について丁寧に質問を重ねていました。
インタビュー後、各グループはマイアさんの志向に合わせて日帰りプランを作成しました。スライド制作にあたっては、マイアさんにもわかりやすく伝わるよう、漢字の使い方や説明の表現に至るまで細やかな配慮を行うなど、異文化を尊重する姿勢が随所に感じられました。
授業の締めくくりには、各グループの代表者が作成したプランを2分間で発表しました。鎌倉散策、長瀞での自然体験、温泉、フォトジェニックなスポット巡り、伝統工芸の体験など、どのプランにも「マイアさんに楽しんでほしい」という思いが込められており、魅力あふれる提案が披露されました。マイアさんからは、「提案された場所はどれも有名な観光地であるにも関わらず、知らないことが多くて驚きました」との感想が寄せられ、学生たちが観光地について丁寧に調べ、マイアさんに寄り添った創意工夫を凝らしたプランをつくり上げたことがうかがえました。
そしてマイアさんからは「自分を理解しようとしてくれたこと、知ろうとしてくれたことがとても嬉しかった。大変貴重な経験でした」との温かい言葉をいただき、学生たちにとって大きな励みとなりました。
授業の最後に山崎先生は、スライドを作成する際には「誰に届けるのか」を常に意識し、相手が「自分のために考えてくれた」と感じられるよう、構成や語りかけ方、ユーモアを取り入れるなどの工夫することが大切であると述べました。また、メンバー一人ひとりが興味を持って主体的に関わり、相手の思いを確かめながら、想像力と行動力をもってプランを形にしていくことの重要性を強調しました。
今回の特別講義は、異文化を尊重し、相手の立場に寄り添いながら考える姿勢を実践的に学ぶ、とても意義深い時間となりました。同時に、限られた時間の中で考えをまとめて発表するというプロセスは、今後の就職活動や社会でのコミュニケーションの場面でも生かされる力を育む貴重な経験となりました。
マイア・セラフィニ様、そして多大なご協力をいただいたANA総合研究所の皆様に、改めて心より感謝申し上げます。











