お知らせ

イベント
国際交流・留学
2026.06.16

「National Model United Nations (NMUN) New York Conference 2026 」参加報告

 2026年3月28日から4月2日にかけて、米国ニューヨークで開催された「National Model United Nations(NMUN)2026 ニューヨーク大会」に、本学国際学部3年生の尾﨑真宇利さんが参加しました。

 National Model United Nations(NMUN)は、世界中の大学生・高校生が各国の大使役となり、国際連合の会議を模擬的に行う活動です。参加者は、それぞれ担当する国の立場から政策立案やスピーチ、他国代表との交渉を行いながら、国際問題や国連の機能、国際政治の仕組みについて理解を深めることを目的としています。

 このたび、尾﨑さんから参加報告が届きましたので、ご紹介いたします。

IMG_1850 (1).PNG

 National Model United Nations(NMUN)は、世界各地で行われている模擬国連大会の中で、世界最大規模の大会です。その中でも今回は最も歴史のあるニューヨーク大会のA日程(2026年3月28日〜4月2日)に参加しました。この経験は、自分自身の価値観や問題意識を大きく変えるものとなりました。カンファレンスには約3,000人もの学生が世界各国から集まり、その中で私が所属した核不拡散条約(NPT)再検討委員会には約300人が参加していました。委員会での議題は「中東における非核兵器地帯の設立」でした。

 私が大会に参加した理由には、1年生の頃から抱いている「憧れ」があります。2023年にワシントンD.C.での大会に参加した先輩方の姿はとてもかっこよく、「自分もあの舞台に立ちたい」と強く思うようになりました。先輩方はいつも優しく努力家で、私にとって理想の外交官でした。その姿に少しでも近づきたいという思いが、私の原動力となっていました。その時から、私はアメリカでのカンファレンスに参加することがずっと夢でした。

 今回割り当てられたNPT再検討委員会は希望していた委員会ではなく、「なぜ自分がこの議題なのか」と戸惑いもありました。しかし、リサーチを進める中で、この問題は日本人として深く理解すべき重要なテーマであると気づきました。また、核軍縮分野で活動されている模擬国連OBの方からのサポートは、とても大きな支えとなりました。12月に参加したSDGsフォーラムでのプレゼンテーションも、なぜ参加するのかを再確認するきっかけとなりました。自分の考えを言葉にして発信する経験を通して、「知識を得るだけでなく、自分の意見を持ち、それを伝えることの重要性」を実感しました。この経験により、カンファレンスに対する姿勢もより主体的なものへと変化していきました。

 2月には広島を訪れました。リサーチだけではこの問題を本当の意味で理解することはできないと感じ、日本人として自分の目で現実を知る必要があると思ったからです。実際に訪れてみて、自分がこれまでどれほど表面的にしか理解していなかったのかを痛感しました。知らなかったことの多さに驚きと戸惑いを感じると同時に、現実の重さに強い衝撃を受けました。もしNPTが割り当てられていなければ、自分は広島を訪れることもなかっただろうと感じています。

 大会が近づくにつれて、初めての一人での海外渡航、そして一人での大会参加ということもあり、NMUN参加への不安も大きくなりました。それでも、「挑戦したい」という気持ちがその不安を上回り、一歩を踏み出すことができました。

 ニューヨークでの経験は、想像していた以上に多くの出会いや偶然が重なった、予想外の連続でした。アメリカに到着した日は、全米各地で行われていた「No King's Day」の日であり、大勢の大人や子どもたちが抗議活動に参加している様子を目の当たりにしました。

 カンファレンスでは、リチャード先生の紹介をきっかけにドイツの団体と行動を共にすることになり、ガイアナ政府代表部を訪問するという貴重な機会をいただきました。そこでは温かく迎えていただき、国際社会の一端を肌で感じることができました。また、同じように一人で委員会に参加していた学生とも親しくなり、短い期間ではありましたが深いつながりを築くことができました。

 今回、セイシェル代表として議論に参加する一方で、日本人としてこの問題にどう向き合うべきかを常に考えていました。このように、自分の立場や背景を踏まえて国際問題を捉える視点を持つことができたことは、大きな成長の一つであると感じています。その過程で、意見の対立を調整しながら合意形成を目指すという、外交の本質ともいえるプロセスを実践的に学ぶことができました。また、投票の場面では、大国であれ小国であれ、一つ一つの意思が結果に影響を与えることを実感し、国際社会における「一つの声」の重みを強く感じました。

 閉会式は国連本部で行われました。その場に立ったとき、「自分がここにいる」という実感とともに、1年生の頃に抱いていた憧れが現実となったことを強く感じました。その瞬間は、言葉では表しきれないほど感慨深いものでした。同時に、模擬国連では各国が協力して活動していましたが、現在そしてこれまでの世界情勢において、実際の国際社会は本当の意味で協力していたのだろうかということも深く考えさせられました。さらに、今回の経験をより特別なものにしたのは、人とのつながりでした。過去に参加したJUEMUNで出会ったカナダの学生と偶然再会できたほか、日本人学生とも新たな交流が生まれました。以前お世話になった教授や、ニューヨークで活動されているOBの方とも直接お会いする機会をいただき、多くの刺激を受けました。

 今回の経験を振り返ると、一つ一つの出来事は偶然のように思えます。しかし、それらはすべてつながり、私にとって大きな意味を持つ経験となりました。今後もこの経験を糧に、国際問題に主体的に向き合いながら、今回の経験を偶然で終わらせることなく、自分自身の成長につなげていきたいと考えています。

 最後に、これまで支えてくださった模擬国連の先生方やメンバー、背中を見せてくださった先輩方、支援してくださった大学職員の皆様、そして常に私を応援し支えてくれた家族とリチャード先生に、この場をお借りして心より感謝申し上げます。

  • IMG_1592 (1).JPG

  • IMG_1359 (1).JPGのサムネイル画像

  • IMG_1363 (1).jpgのサムネイル画像

  • IMG_1801 (1).JPGのサムネイル画像



大会については、下記サイトにてご覧いただけます。(※外部サイトへ飛びます)
https://www.nmun.org/about-nmun/conference-archives/new-york/new-york-2026.html

公式LINE オープンキャンパス AIに質問