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AIやロボットは「よりよく生きる」にどう貢献できるか―工学部で医師の大石晃嗣客員教授による特別講義を実施
2026年10月15日、工学部の小塩篤史教授、河野洋教授が担当する「麗澤流エンジニアA」にて、三重大学医学部附属病院 輸血・細胞治療部 部長・病院教授で、本学工学部の客員教授を務める大石晃嗣先生による特別講義を実施しました。
講義のテーマは「生存のための技術 よりよく生きるための技術 AI/ロボットは、診断・検査・研究・治療の向上やヒトの健康・長寿・Well-beingにどう貢献するか?」。医療現場での実践をもとに、AIやロボットの可能性と、人の生きがいを支える技術のあり方について、学生とともに考えました。
大石先生は、麗澤高等学校を卒業後、金沢大学医学部に進学。その後、三重大学医学部附属病院を中心に、血液内科の医師として研究・診療に従事されています。講義の冒頭では、高校時代に物理の面白さに触れ、学ぶ楽しさを見いだした経験も紹介されました。
医療現場から考えるAIとロボットの可能性
講義の前半では、画像診断の支援や手術支援ロボット、医薬品開発、細胞の解析など、医療・研究におけるAIやロボットの活用について紹介されました。大石先生は、ご自身の診療でもAIを活用していることに触れ、考えられる病気の候補を広げたり、専門外の領域への理解を深めたりするうえで役立っていると説明しました。
一方で、AIの回答を適切に活用するには、患者との対話や観察を通じて必要な情報を得ること、専門知識に基づいて判断することが欠かせないと指摘。AIが進化するなかで、人がどのような知識や経験を身につけ、技術を使いこなしていくかという課題も共有されました。
高齢者の孤独や生きがいを支える技術を考える
続いて、講義は高齢者の健康や生活を支える技術へと展開しました。大石先生は、診療で出会った方々の様子を交えながら、加齢に伴う身体機能の低下に加え、友人との別れや社会とのつながりの減少によって、意欲や楽しみを失ってしまうことがあると紹介。こうした課題に対し、AIやロボットで何ができるかを学生に問いかけました。
学生からは、日常会話や悩みを聞いてくれるロボット、共通の趣味を持つ人同士をつなぐ仕組み、昔の写真を使って思い出を語り合う支援など、さまざまなアイデアが寄せられました。
後半では、Well-being(ウェルビーイング)を切り口に、人間関係や何かに没頭する時間、生きる意味や達成感についてもお話しいただきました。また、精神科医ヴィクトール・フランクルの「生きる意味」についての考え方を紹介し、どのような状況にあっても生きる意味はあり、それを見いだすことの大切さを伝えました。
学生は、自分の可能性や生きがいを見つけるために、AIをどう活用できるかを検討。新しい挑戦を応援するAIパートナーや、日記をもとに関心や生きがいを振り返る仕組み、高齢者の思い出を文章や写真集にまとめて家族に届ける活用法などを提案しました。
身近な人へのまなざしを技術につなげる
医療に関わるエンジニアに求めることを尋ねられた大石先生は、日常生活や身近な家族のなかにも多くの課題があるとし、困っている人をよく観察し、「自分たちで何とかできないか」と考える姿勢の大切さを伝えました。
今回の特別講義は、学生にとって、医療現場の課題を知るとともに、AIやロボットを通じて人の健康や生きがいをどのように支えられるかを考える機会となりました。
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講義を行う大石晃嗣客員教授
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特別講義の様子











