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2021.08.20

【学生の活躍】国際交流・国際協力専攻の学生3名「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム 第14期派遣留学生」に合格

 7月18日(日)、「2021年度 トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」の第14期派遣留学生を対象とした壮行会が、オンラインにより開催されました。

「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」とは、文部科学省が2014年からスタートした官民協働で取り組む海外留学支援制度です。この留学制度では、学生が自ら留学計画を立て、文部科学省での書類選考および面接に合格することで日本代表生となることができます。これまでにも選考を通過した本学学生が、フィリピンやインドネシア、アメリカなど海外での各種の研修や留学を経験しています。今回の第14期プログラムには、1014名(200校)が応募し、444名(135校)が選抜されました。

 本学からは、国際交流国際協力専攻4年生の入江翔大さんと同じく4年生の上木香歩さん、そして3年生の中屋美里さんが難関の選考を突破し、見事に第14期派遣留学生として留学が決定。壮行会に出席しました。

 以下、今回留学生として派遣される3名の皆さんに、それぞれお話しをお伺いしました。

  • 入江さん.jpg
  • 国際交流国際協力専攻 入江翔大さん

    入江さんは「新興国コース」の留学生として、アフリカのケニアへの派遣が決定しました。英語科教員の教職課程を履修している入江さんは、開発途上国の初等教育において課題となっている「音楽」「美術」「体育」などの科目がほとんど実施されていない現状について、それらの科目の大切さを伝え、現地の子供たちを支援する教育活動に携わりたいと留学を計画。留学先には、開発途上国の中でも特に開発が遅れているケニアの小学校での実施を計画しました。計画にあたっては、現地での活動の受け入れ先や協力機関なども全て自らが調査し、交渉までも行いました。そして今回の留学では、ケニアのエンブ市にある小学校で、自らが作成した留学計画に基づき、現地の教育機関と連携しながら9カ月間教育活動に従事します。

今回の合格を受け、「ケニアでの生活にとてもワクワクしています。将来は英語教員として、ケニアでの教育経験を持つ先生はほとんどいないので、生徒たちから面白い先生と思ってもらえたら嬉しいです。」と話してくれました。更に日本だけに留まらず、世界中で教員として活躍したいと話す入江さん。「どこまでも夢が広がります。」と語ってくれました。
※2020年度より英語科教員の教職課程は、外国語学部英語2専攻(英語コミュニケーション専攻、英語・リベラルアーツ専攻)のカリキュラムによる免許取得になります。

  • 国際交流国際協力専攻 中屋美里さん

    中屋さんは、「多様性人材コース」の留学生として、ニュージーランドへの留学が決定しました。もともと民族に興味があるという中屋さん、環境保全の考え方が国民に根付いているニュージーランドは、先住民であるマオリ族によって環境を大切にしてきた民族の価値観が国民に浸透したものであり、少数民族であるマオリ族の考え方が、いかにして国民全体に広まったのかという事について現地で学びたいと留学を計画。ニュージーランドでは、マオリ族の貴重な資料が多く展示される「オークランド博物館」で5カ月間ボランティアとしてマオリ族について学んだ後、マオリ族の聖地と呼ばれる「Waipoua Forest Trust」という森で、現地の環境保全団体のボランティア活動に5カ月間従事します。今回の留学に際し、「まさか合格できるとは思ってなかったので、びっくりしています。自分の好きな民族のことについて研究するため留学できることにとてもワクワクしています。

  • 中屋さん1.jpg

留学計画を作成するにあったっては、専攻の先輩であり、第5期派遣留学生である櫻井翔太さん(2020年3月卒業)にも色々アドバイスをもらい、プロジェクトに臨みました。」と話してくれました。そして留学後は、「昔から続く日本ならではの里山の考え方と今回のニュージーランドで学んだ新しい民族の考え方を融合し、新たな価値観を創り上げ、広める活動に携わりたいと考えています。」と語ってくれました。

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  • 国際交流国際協力専攻 上木香歩さん

    上木さんは、「多様性人材コース」の留学生として、中央アメリカに位置するコスタリカへの留学が決定しました。これまで専攻において難民問題や介護実習等に関わり、社会には人を隔てる見えない境界線があることを実感したと話す上木さん。お互いを尊重し学びあう「共育」という考え方を確立したいと考え、今回の留学を計画。コスタリカを留学先として選んだのは、世界で唯一の軍隊を持たない非武装中立国であり、他国との友好関係や自然との調和を大切にし、難民を積極的に受け入れる等、まさに上木さんが考える「共有」の国であること。更に日本の「里山」にも可能性を感じている上木さんは、今回の留学では主に現地の小・中学校を訪問し、子どもの持つ創造性や表現力を伸ばす活動を行いながら、「里山」と「共育」をテーマに、様々な背景を持つ者同士が多様性を尊重し、共に学びあえる社会を目指し、コスタリカでの教育を学びます。

留学への意気込みをお伺いしたところ、「壮行会に出席してみて、トビタテ!留学JAPANは多くの方の協力と思いによって成り立っている事を知り、挑戦できる事に幸せを感じると共に責任感を持って自分らしい留学にしようと覚悟ができました。また留学にあたっては、コロナ禍で得たチャンスを120%生かすため事前準備を入念にしていきたいです。そして将来はマイノリティとマジョリティを繋ぐ中学校教員として、教室・学校を創造性あふれる場にし、教育現場から多様性社会を創っていきたいです。」と答えてくれました。

「トビタテ!留学JAPAN」への合格おめでとうございます。皆さんの挑戦と現地での留学経験が実り多きものとなるよう心より期待します!