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2024.05.10

【開催報告】マッピングイベント「2024 International Humanitarian Mapathon」

 アースウィーク中である4月24日~26日までの3日間、有志学生が共同でWEB上に地図を作っていくイベント「2024 International Humanitarian Mapathonを実施しました。本イベントは、日本・メキシコ・フィリピン・アメリカに加え、国際連合「Smart Maps Group」でも同時開催されオンラインで各拠点を繋ぎながら実施し、総勢500名以上が参加した国際的なイベントです。

 Mapathonとは、ボランティアのグループが衛星画像やデジタルマッピングツールを使って、共同で地図を作っていく(マッピングする)イベントのことです。世界には地図がないことで届けられない支援や、有効な支援の計画を立てられずに困っている地域がまだたくさんあります。

 インターネット上で誰もが自由に地図を作成し利用することのできる「Open Street Map」というデジタルマッピングツールに、衛星画像などを使用しながら、地図に無い建物の情報を追加していくことで地図を作成していきます。地図に提供した情報を、災害支援・人道支援・都市計画等で活用してもらうことが本イベントの最大の目的です。

 本学では新校舎「さつき」で本イベントが実施され、3日間で学部・学年を横断した約100名が参加しました。 
 1日目は「Humaritatian Mapping(困っている人々のためにマップを作ろう!)」をテーマに、本イベントを主催する工学部 河野洋教授や学生スタッフのレクチャーの下、「Open Street Map」上で、地図に無い建物を線で囲っていくことで新たに地図に登録する作業を実施し、60名の学生が約3000棟の建物を地図に追加しました。2日目のテーマは「UN Crisis Map Challenge(国連危機マップチャレンジに参加しよう!)」。国内外の災害データを基に、地震が起きた場所や地震が関係する津波をマップにまとめていきながら、世界の災害状況を可視化していきました。最終日には、3日間の集大成として「International Meetup(世界中のマッパー仲間と出会おう!)」をテーマに、各国の参加者同士で作成した地図を共有し、大盛況の内に本イベントは終了しました。

 2日目に実施した国連危機マップに関するワークの最後には、国際連合「Smart Maps Group」による表彰が行われ、前田 守海さん(工学部情報システム工学専攻)が見事「Best Narrative賞」を受賞しました。

 参加者の多くが今回初めてマッピングに挑戦しましたが、学部や学年はもちろんオンライン上での国を超えたコミュニケーションを楽しみながら、地図を通じて持続可能な開発目標(SDGs)の達成にむけて取り組みました。

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