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2025.12.09

【開催報告】卒業生・バスプロとして世界で活躍する伊藤巧選手による特別講義を実施しました

2025年12月2日(火)、本学卒業生であり、現在バスプロとして国内外で活躍する伊藤巧選手を招き特別講義を実施しました。
講義では、麗澤大学での学生生活から、社会での経験、そしてアメリカを拠点にプロとして生きる現在に至るまで、学生にとって学びの多いメッセージが数多く語られました。

麗澤大学での学生生活からスタート

講義は伊藤選手の自己紹介から始まり、学生時代にどのような日々を過ごしていたのかが語られました。
続いて、バスプロという職業の実態や、日本とアメリカを往復する生活スタイルについて、そのリアルな経験を交えて紹介。
プロとしての活動を支える日常の工夫や、グローバルに挑戦する姿勢が学生の関心を引きつけました。

社会に出た"衝撃"と、強く生きるためのヒント

大学卒業後、伊藤選手は一般企業に就職し、5年間の社会経験を積みました。
特に印象深い学びとして挙げたのは、
「会社が存続するためにどのような仕組みが必要か」
というビジネスの基礎を理解したこと。

この経験が、後にプロとして一人で生きていくための重要なヒントになったといいます。
「大学生活には、キャリアのきっかけになる学びが溢れている。どんな経験も無駄にならない」
という言葉は、学生たちに強く響いていました。

社会で戦う力とは何か

講義では、「会社に属するとはどういうことか」についても語られました。
・社会にはさまざまな価値観や得意・不得意を持つ人がいる
・大学生活でも、周囲の友人をよく観察してみよう
・人の良いところを見られる力"は、社会で生きる上で極めて重要

また、自身が初めてアメリカに渡った際のエピソードを交えながら、チームワークを大切にする姿勢や他者との協調の大切さを紹介。
さらに、
・自分の得意なことを言語化できる力
・小さな強みでも自覚しておくことの重要性
を強調し、「それが将来、仕事に繋がる可能性もある」と語りました。

日本とアメリカの文化・道徳観の違い

伊藤選手は、日米のコミュニケーションや教育の違いについても触れました。
アメリカでは、
「なんでもいいよ」といった曖昧な表現は嫌われるという具体例を用いながら、自己主張の文化と日本とのギャップを紹介。

日本社会におけるハラスメントへの敏感さや、コミュニケーションが難しくなる現状にも言及し、
"どう意思を伝えるか"を考え続ける重要性を学生に問いかけました。

若い時に海外へ出る意味

国力や世界の動向にも話題が及び、日本が他国に追い抜かれつつある現状への危機感を共有。

「これから自分が生きていくために、海外を視野に入れて人生を設計する必要がある」

と語り、若いうちに海外の文化に触れる価値を強調しました。
勉強目的に限らず、"現地で生活し、文化を感じるだけでも大きな学びがある"と伝え、学生にチャレンジを勧めました。

大切にしている言葉「夢は逃げない」

伊藤選手は小学生の頃から「アメリカでバスプロになりたい」という夢を持ち続け、32歳でそれを実現しました。

同じ夢を見ていた友人は諦めてしまったが、夢そのものがなくなったわけではないこと、
"ほとんどの人は理由をつけて諦めてしまう"という現実を率直に共有。

「叶わなくても、また考えればいい。夢にしっかりぶつかってほしい」
「自分に投資し続けることが大切」

と学生に力強いメッセージを送りました。
講義全体を通して、伊藤選手は"等身大の言葉"で、若い時間の価値と向き合い方を真剣に語ってくれました。

おわりに

今回の特別講義は、
"夢を追い続けることの価値"と"若い時間の過ごし方の重要性"をあらためて学生に伝える貴重な機会となりました。
学生たちは、プロとして第一線で活躍する卒業生の生の言葉に耳を傾け、大きな刺激を受けた様子でした。

伊藤巧氏の今後のさらなる活躍を、麗澤大学はこれからも応援していきます。

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