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2017.01.28

【開催報告】シンポジウム「道徳の教科化と道徳教育への期待」

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平成29年1月21日(土)、柏の葉カンファレンスセンターにて、シンポジウム「道徳の教科化と道徳教育への期待」が開催され、教員、保護者など約150名が参加しました。

まず、中山学長が挨拶に立ち、道徳とは他者とのより良き関係性の構築であり、児童・生徒がより良き人生を送るために不可欠なもので、生涯を通して学び続けることから学校教育の中での道徳の教科化は大きな意味があると語り、本シンポジウムを多面的、多角的に道徳教育を考えるきっかけとしていただきたい、と期待を表明しました。(学長挨拶全文はコチラ

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続いて、第一部の基調講演では、千葉県教育委員でもある井出副学長が「道徳の教科化の背景、何のための教科化か」をテーマに、1.道徳の教科化の背景、2.道徳の教科化による変化、3.教科化された道徳の内容、4.道徳の教科化への期待の4つのポイントについて学生担当の副学長、古典研究者、教育委員、それぞれ違った立場から解説。教科化によって道徳教育に真剣に取り組むための条件が整ったと前向きにとらえ、子どもたちがより良い人生を歩むための長期的で普遍的な課題として一緒に考えていきたいとまとめました。

第二部のワークショップでは、参加者が4~6名のグループに分かれ、①学校での道徳、②家庭・地域での道徳、そして、③学校・家庭・地域の連携を題材に活発なディスカッションが行われました。

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続いて、第三部のパネルディスカッションでは、「子どもたちが未来の社会で活躍するための道徳教育とは」と題し、7名のパネリストが登場。教員、教育委員会職員、保護者、地域の企業、道徳教育の研究者、それぞれの立場から第二部のワークショップでの意見や質問に答える形で、学校、家庭、地域に求められる道徳教育のあり方、それぞれの取り組みや教科化への期待について議論がなされました。ファシリテーターを務めた八木教授は、学校、家庭、地域が違った視点から子どもたちと向き合い、それぞれの愛情をもって今後も道徳教育の在り方を模索していきたいと締めくくり、シンポジウムは盛会のうちに終了となりました。

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本シンポジウムは、文部科学省委託「道徳教育の抜本的改善・充実に係る支援事業」として、千葉県教育委員会、柏市教育委員会、千葉県PTA連絡協議会、柏市PTA連絡協議会からの後援を頂き、開催されました。基調講演、ワークショップ、パネルディスカッションを通して、参加者それぞれが学校、家庭、地域でできる道徳教育とは何か、今後どのようにして連携していくべきか、深く考える時間となりました。
(当日の資料はコチラ

 麗澤大学では、平成30年4月の開設をめざして、道徳教育の専門教師・専門研究者の養成を目的とする学校教育研究科道徳教育専攻修士課程を構想しています。