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2017.06.30|最終更新日:2020.07.24|

ミクロネシア学生の日本研修旅行をアテンド

麗澤大学では、平成26年よりミクロネシア短期大学と協定を締結し、学生の自主企画ゼミによる環境教育プロジェクトや学生の受け入れなど、幅広く交流しています。 

5月22日(月)~27日(土)、ミクロネシア短期大学で情報処理を専攻するナカソネ ミッチェルさんの日本研修旅行に伴い、六本木ロータリークラブからの依頼で本学の学生11名が4日間のアテンド役を務めました。この研修旅行は、六本木ロータリークラブの日本語学習支援事業の一環として4月17日に実施された日本語スピーチコンテスト優勝者の副賞として贈られたもので、本学の学生がアテンドするのは今年で2年目となります。研修旅行では、4Dシネマ鑑賞や人気の観光スポットを巡るツアーなど盛り沢山の内容で、アテンドした学生たちにとっても英語で日本文化を紹介したり、滞在中のサポートをしたりと貴重な体験となりました。

参加した学生たちからの感想を紹介します。

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アテンドした学生と一緒に(中央がナカソネ ミッチェルさん)

5月23日(火) 4DX映画鑑賞(赤羽 虹咲・岩澤昇汰)

まずは日本の食文化を体験してもらおうと考え、六本木ヒルズ5階にある寿司屋で昼食を取ることにしました。サーモンが大好きだというミッチェル君は日本語で「おいしい」と言ってくれたので嬉しかったです。

その後、ミッチェル君が好きなMARVELシリーズの最新作を4DXで鑑賞しました。ミッチェル君は「ポップコーンとソーダを持ちながら揺れるシートで観る映画は楽しかった」と喜んでくれたので連れて行くことが出来て良かったと思いました。

また、ミッチェル君は日本の大学を見学したいと言っていたので、急遽、東洋大学の友達に連絡を取り、東洋大学内を案内してもらいました。その後、大学近くのお寺を見学し、歴史やマナーについて詳しくミッチェル君に説明をしたところ、一日に日本の様々な側面を見ることが出来たと言って喜んでいました。私たちもミッチェル君との会話と通してミクロネシアの言語や文化について知ることが出来たので、とても大変貴重な時間を過ごすことが出来ました。短い時間でしたが、お互いのことや国のことを話しながら1日を過ごすことができたので非常にいい時間でした。今回のアテンドをきっかけにミッチェル君がまた日本に来てくれたらうれしいです。

 

5月24日(水) はとバスツアー“Dynamic Tokyo”(広山桃子・大垣直哉・鈴木美菜)

 私たちは、多くの外国人が利用するはとバスツアーに参加し、東京タワーや日本庭園、浅草等を見学しました。東京タワーの展望台から見た景色に驚く彼の様子と、ガラスの床に怖がりながら足を踏み入れていた姿が印象に残っています。続く日本庭園では茶道を体験しましたが、ポンペイ島の伝統儀式サカオと非常に似通っていることに驚いた様子でした。日本庭園では心が落ち着き、一日の中で一番思い出に残ったと言っていました。

ガイドさんが各観光地について英語で説明しているのを聞いて、私自身もとても刺激的になりました。日本について知らないことがたくさんあると気付かされ、外国人に対して説明できないのは恥ずかしいことだとも感じました。ツアー終了後は秋葉原を散策しながら、今日、自分達が発見したことや両国への想いを語り合ったことはとても良い思い出で、全てが充実した一日になりました。

ミクロネシア留学中に多くのミクロネシア人にお世話になり、いつしか彼らが日本に来たときは同じようにおもてなしをしたいといつも感じていました。今回のアテンドではその恩返しが少しできたと思いますし、この交流の輪が両国の間で更に広がることを心から祈っています。

 

5月25日(木) 都内散策(井出歩実・ 花井朱音・大栗真喜)

神社に興味があると聞いていたので、ミッチェル君と一緒に明治神宮と竹下通りに行きました。明治神宮では、最初に手水舎で手を洗う作法、二礼二拍手一礼やお賽銭の意味などを教えてから、本堂へ向かいました。参拝した後、幸運にも神前結婚式を間近で見ることができ、彼にとってはもちろんですが、私たちも素晴らしい経験になりました。

その後、竹下通りで昼食をとり、日本の若者文化に触れてもらった後、彼の祖父母が沖縄出身ということもあり、銀座の沖縄物産展に向かいました。そこで、伝統的な沖縄民芸品を見たり、三線を体験することが出来ました。今回のアテンドで、私自身知らなかった日本の魅力に気付くことができ、また英語力の向上にもっと努めようと思うきっかけを頂きました。ミッチェル君から、「日本に実際に来たからこそ、本当に日本人が経験している文化に触れることができた。新しいものと伝統的なものを見ることが出来たし、自分のルーツを感じたよ。ありがとう」と御礼を言われ、案内をしていた私たちもとても嬉しく、日本の面白さを再確認した日でした。

5月26日(金)ディズニーランド(山城結愛・森庸晃・鹿本野々)

朝方は激しい雨が降り、休止のアトラクションも多かったため、楽しんでもらえるか不安でしたが、ミッチェル君にとっては初めてのテーマパークでとても楽しそうに過ごしていたのが印象的でした。最初は、お互い緊張していたのか、あまり会話ができなかったのですが、一つ目のアトラクションを乗り終えると緊張もほぐれ、感想を言い合ったり、お揃いのTシャツを買ったりと充実した時間を過ごしているうちに自然と会話も増えて距離も縮まっていきました。待ち時間には、ミクロネシアや日本のことを話して徐々に自信をつけることができました。ミッチェル君は、ディズニーのパレードを見て「日本の技術はとても素晴らしい、一瞬でディズニーの雰囲気を感じさせることができるから」と言っていて、改めて日本の技術力を感じることができました。

これまでは英語ができない自分に自信がなく、積極的にコミュニケーションを取ることができませんでしたが、英語が分からなくても伝えようとする姿勢を大事にし、積極的に行動することができました。今回、英語で案内することにより、アウトプットすることの大切さを実感することができました。今後、ミクロネシア現地でのワークショップに参加する際は、現地の子供たちやミクロネシア短大の学生に積極的にアウトプットすると同時に自分の肌で現地の環境を感じ、多くのものを吸収して帰りたいと思います。

ミッチェル君に、次に海外旅行するとしたらどこに行きたいかと訪ねたとき、「家族を連れてまた日本にきたい」と答えてくれたのが、とても嬉しく、アテンドを通して私たちも日本文化の良さを再認識し、また個々の課題を発見することができた良い機会となりました。