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2018.06.28|最終更新日:2020.07.24|

多国籍企業論特別授業「日本的経営と異文化コミュニケーション」開催

 6月26日、梶田幸雄教授(外国語学部)の「多国籍企業論」の授業で、国際貿易投資研究所専務理事の湯澤三郎氏に「日本的経営と異文化コミュニケーション」をテーマに特別授業を行っていただきました。

 湯澤氏は、日本貿易振興会(ジェトロ)入会後、サンサルバドル、ロサンジェルス、サンパウロセンターの所長、ジェトロ理事、駐エルサルバドル国特命全権大使などを歴任し、現職に就任されています。湯澤氏の論文「企業における国際人養成のあり方」は国際協力推進協議会の総理大臣省を受賞するなど多くの著書・論文があり、JICA専門家として世界各国の公務員・企業人に対して輸出振興政策や実務に関する講演を行っています。

 湯澤氏は、ご自身の海外勤務の経験などから、(1)日本人の判断基準ではなかなか考えられないミスコミュニケーションの事例を紹介し、(2)なぜ、このようなミスコミュニケーションが起こるのかを学生諸君に考えさせ、その上で(3)諸外国から日本的経営がどう見られているか、(4)日本人は現地人社員をどのように見ているかを示され、(5)相互ギャップがある中で、(6)日本企業(人)に存在する課題を指摘し、(7)いかに異文化コミュニケーションをとるのが良いか、といったことについて講義をされました。そして、非日本文化の視点に立つ外国企業人との共通のビジョン及び戦略を開発することの重要性、“爽やかで優しく、逃げず諦めない”人間性を磨くことの重要性を受講生に伝え、講義を締めくくりました。

 受講生からは、「日本企業(人)が海外でどのように見られているか知ることができた。」「海外で仕事をする上での心構えがわかった。」「企業が欲しい国際人材としての要件が理解できた。」「海外で働く夢を叶えたい。」といった感想が寄せられました。

 梶田教授は、「国際ビジネスパーソンを目指す受講生には、固定観念にとらわれず、自らが外国企業(人)の企業文化や理念をよく理解し、誠実、思いやりの精神を持ち、“応変の才”を身に付けることが求められるでしょう。」と締めくくりました。