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ニュースリリース
2019.02.21|最終更新日:2020.07.24|

茨城県境町×麗澤大学 歴史をふまえたさしま茶ブランド化戦略の発信

 本学は、 平成29年2月より境町から「日本茶初輸出さしま茶ブランドの価値向上・発信事業」(地方創生推進交付金・農林水産省)を受託し、 関係4市町およびさしま茶協会とも協力しながら研究してきました。 最終年度にあたり約2年間の研究成果報告の、 シンポジウムを開催いたします。 これが、 今後のさしま茶のブランディングや関係市町のまちづくりを考える契機になることを期待しています。
さしま茶は、 茨城県南西部を中心に、 江戸時代後期から生産を拡大、 幕末・明治初期には大量に海外に輸出されました。 このプロジェクトでは、 さしま茶のブランド価値向上・発信を目的として、 「幕末期における横浜からのさしま茶の輸出に関する歴史調査」、 「六次産業化ネットワーク構築支援」および「さしま茶に関する市場調査」に関する研究を行い、 現状調査報告書および『「さしま茶」が取り結んだ日米関係』と題する歴史調査報告書、 新しいパッケージデザインの作製やまちづくり事業の提案を行いました。
今回のシンポジウムでは、 第一部で「さしま茶のこれまで」を報告形式で振り返り、 第二部で「さしま茶のこれから」を座談会形式で語ってもらいます。 詳細のプログラムはページ下部の【詳細】をご確認ください。 


徳永 澄憲(とくなが すみのり、 代表研究 経済学部長)のコメント】
本歴史調査では、 幕末の横浜開港直後にアメリカ向け日本茶輸出をリードした地元の商人である中山元成の活動を明らかにするとともに、 その輸出したお茶がアメリカで「初めて輸入された日本茶」として好評を博したことについて報告します。 また、 六次産業化の研究においては、さしま茶生産農家に調査協力を頂き、 経済規模について詳細な分析を行うことができ、 消費者評価の研究も合わせると、 産業としての成長余力があることが明らかにできました。 本シンポジウムを、 地域の歴史文化・経済の両面において、 さしま茶を活用した地域活性につなげる新しい息吹としたい。

▲研究報告書の表紙


【詳細】
「さしま茶」のルーツに関する調査研究シンポジウム開催概要
【テーマ】さしま茶産地におけるお茶のまちづくり ~「これまで」と「これから」~
【日時】2019 年2 月27 日(水)13 時30 分~17 時00 分
【場所】麗澤大学生涯教育プラザホール(柏市光ヶ丘2 丁目1 番1 号)
【主催】麗澤大学
【後援】茨城県、 古河市、 坂東市、 常総市、 八千代町、 境町
【参加対象】麗大本事業関係者、 3 市2 町関係者(自治体、 さしま茶お茶生産者)
【参 加 費】無料
【問合せ先】麗澤大学地域連携センター( 04-7173-3630 / RCRCinfo@ad.reitaku-u.ac.jp

<タイムスケジュール>
13:30 開会
・開会の挨拶 (中山理 麗澤大学学長)
・研究の経緯紹介 代表研究者 (徳永澄憲 麗澤大学経済学部長)
・ご挨拶 (境町長 橋本正裕氏)
13:45 第一部
・さしま茶産地における茶のまちづくり「これまで」
・さしま茶ルーツ研究(櫻井良樹 麗澤大学教授)
・産業分析 (沖山充氏 経済社会総合研究センター客員研究員)
・さしま茶を活用したまちづくりの取組み (石山嘉之氏 さしま茶協会会長)
15:00:休憩
15:10 第二部
・さしま茶産地における茶のまちづくり「これから」トークセッション(100)
・さしま茶の市場調査(氏家清和氏 筑波大学生命環境科学研究科准教授)
・さしま茶のブランディング・プロモーションの取組み
(櫻井カレン薫氏 株式会社NePt Japan 代表取締役)
・トークセッション「さしま茶のこれから」
登壇者:橋本正裕氏/石山嘉之氏/氏家清和氏/櫻井カレン薫氏/
阿久根優子氏(日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科准教授)
ファシリテーター:徳永澄憲(麗澤大学 経済学部長)
・質疑応答
16:40:
・首長等3 市1 町の自治体代表ご挨拶
・閉会の挨拶 (小野宏哉 麗澤大学副学長)
17:00 閉会

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