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2017.03.01

茨城県境町・さしま茶協会と「さしま茶ブランド価値向上・発信事業協定」を締結

右から境町・橋本町長、さしま茶協会・石山会長、本学経済学部・徳永教授

 本学が包括連携協定を結んでいる茨城県境町(橋本正裕町長)は、地域振興の一環として「さしま茶のブランド価値向上・発信事業」に取り組んでおり、このたび、本学、境町および生産者の団体である「さしま茶協会」(石山嘉之会長)の3者で事業推進のための連携協定を締結することとなり、2月22日(水)に境町役場において協定締結式を行いました。

 この事業は、境町のほか坂東市・古河市・常総市・八千代町の3市2町で生産される「さしま茶」が、江戸時代末期、日米修好通商条約締結直後に、日本茶として始めてアメリカに輸出されたとされている事跡を、歴史的に検証し、今後のブランド価値向上につなげようと企図され、その検証を本学が行う、というものです。

 本学では、経済学部の徳永澄憲教授を研究代表者とし、外国語学部の櫻井良樹教授らを共同研究者として歴史的な検証を進めることになります。

 今後は、さしま茶の輸出を実現したとされる中山元成(1818~1892年)が残した記録や、貿易の窓口となっていた横浜や長崎等に残る輸出に関する記録を精査するとともに、当時の輸出の中継点となった上海や、輸出先であるアメリカ等での調査も見据えて研究が続けられることになり、その成果が期待されます。