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2022.08.25

【開催報告】第8回 学校教員のための道徳教育講座

 2022年820日「第8回 学校教員のための道徳教育講座」を開催いたしました。

 この講座は、千葉県立高等学校における道徳の必修化に伴い、平成24年度に、高等学校が主催する道徳教育に関する研修会へ講師を派遣し、参加者からの「道徳とは何か」「どのように教えたら良いのか」という疑問に応えるため、平成25年度から本学主催で開催し、今年度は8回目となります。平成30年度より小学校、平成31年(令和元年)度より中学校で「道徳科」が全面必修化されたことを受け、高校教員のみならず小・中学校の教員も含めた「学校教員」を対象とする講座として行事名称を変更して実施しています。

 今回の講座では、「改めて考える『道徳科』」を大きなテーマとし、第一部では模擬授業、第二部ではその模擬授業の解説と、ワークショップを通した「発問づくり」の二部構成で開催されました。

 講師は流山市立北部中学校 校長の大舘昭彦氏と、本学 大学院学校教育研究科 広中忠昭客員教授がつとめました。(開催概要はこちら

 第一部では広中忠昭講師が小学生対象の模擬授業、大舘昭彦講師が中学生対象の模擬授業を行いました。双方での特質と共通性を比較検証することを狙いとし、双方ともに実際の教科書で用いられる「泣いた赤鬼」(光村図書出版)を題材にした模擬授業を展開しました。

 第二部では、第一部で行った模擬授業の解説を踏まえ、参加者間で「自身ならどう発問するか」という点についてワークショップが行われました。解説では、実際に学校現場で本題材を取り上げた際の生徒の反応についてもフィードバックが行われました。

 実際の道徳科の教材を用いた具体的な方法論に触れ、ワークショップも白熱し、参加者からも積極的な意見や質問が飛び交う様子が見られました。

 今回は道徳必修化がなされてから45年が経ち、参加者も授業の実戦経験を積む中で、「改めてその意義を考える」というテーマを設定し、講師・参加者と共に教科としての「道徳」の意義を考える場をつくりたい、という願いを込め、当講座を開講しました。

 模擬授業、解説、ワークショップを通し、講師・参加者の垣根を超え、道徳科の意義向き合い議論し合う姿が見られ、教室が一体となったように感じました。

 今後も地域の教員の方々とよりよい道徳教育について考えられるような学びの場を企画してまいります。

  • IMG_9396-thumb-250xauto-9007.jpg広中講師の小学校模擬授業風景
  • IMG_9418.jpg大舘講師の中学校模擬授業風景

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ワークショップ形式で実践的な講座となりました