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【開催報告】駐日外交団長であり本学名誉博士のカデロ大使による特別講義を開催
11月8日(金)、駐日外交団長・サンマリノ共和国特命全権大使であり、モラロジー道徳教育財団 顧問、本学名誉博士のマンリオ・カデロ大使(以下、カデロ大使)による特別講義が、工学部の学生約150名に向けて行われました。
「日本文化と道徳」というテーマで60分間ご講演いただきました。講演はすべて日本語で行われ、カデロ大使は「日本の伝統と文化には良いところがたくさんあり、中でも世界最古と言われる縄文時代の文明は素晴らしい。『エコロジー』という言葉はギリシアでできたものですが、争いもなく、魚や野菜、フルーツだけの健康的な自然生活を送っている縄文時代ですでに生まれていました」「日本のヲシテ文字(縄文の文字)は古代インドのサンスクリットより古く、歴史があります。また世界204ヵ国に国旗がありますが、一番古い国旗は日本の国旗です」「日本が戦争に負けたときに一番力を入れたのは『教育』です。それは博物館の数が世界一である点からもわかります」などご講演いただきました。
さらにカデロ大使は「日本人にはもっとバイリンガルになってほしいです。そうすれば日本のライフスタイルや文化が世界に広がり、平和な世の中になると思います」と展望を述べられました。
その後の質疑応答では、学生からの質問に一つひとつ丁寧にお答えいただきました。「大学生活の中で、今の日本のためにすべきことを教えてください」という質問には「できるだけ日本の伝統と習慣を守るようにしてほしいと思います。そして、あなたたちが海外に行ったとき、日本のことを教えてあげてください」とお答えいただきました。
最後には笑顔で「日本のアイデアに世界中の人々が期待しています。皆さん頑張ってくださいね」と締めくくり、非常に温かみのある雰囲気で特別講義は終了しました。