お知らせ
【実施報告】ANA総合研究所主催「夏期特別プログラム」を実施しました
2024年9月9日朝、羽田空港の近くにあるANAグループ総合教育・訓練施設ANA BLUE BASE(以下ABB)に麗澤大学生25名が集合し、ANAグループのシンクタンクであるANA総合研究所主催夏期特別プログラムに参加しました。
本プログラムは今年で3回目の開催となります。ANAを題材として航空産業・エアラインビジネス・オペレーションを支える仕事について学ぶ講義パートと、デザイン思考を用いてイノベーティブなアイディア創出を実践するワークショップパートで構成されています。参加にあたり、企業研究、航空の歴史、ABB、イノベーション/デザイン思考の4つのグループに分かれそれぞれのテーマに沿って情報を集め、事前勉強会で発表しました。
プログラムは、開催場所であるANA BLUE BASEの見学ツアーからはじまりました。オペレーションを担う運航乗務員、整備士、空港旅客サービス、貨物ハンドリング、グランドハンドリング、客室乗務員の訓練設備を、現役スタッフの説明を受けながら見学しました。コックピット(操縦室)の模型に座り、パイロットが訓練時に見る景色を再現した映像を見ながら聴く管制官とのやりとりは臨場感がありました。客室訓練施設では飛行機の模型から脱出用スライドがでている様子やプールに浮かんだ脱出ボートを、整備訓練施設では巨大なエンジンやタイヤの周囲での訓練の様子を見学し、安全が全てに優先するという企業理念を実感することができました。ABBは社員の訓練施設のためセキュリティが厳しく、写真撮影は全館で禁止されていますが、写真撮影が可能なコーナーでは本物の機体から切り出して設置されたコックピットやビジネスクラスの座席、搭乗手続きカウンター、航空機タイヤ、航空機誘導用パドルなどとともに撮影を楽しみました。
午後はまずAirline Industry English科目講師でANA総合研究所研究員村松絵里子先生による「ANAグループが大切にしていることとその取り組み」の講義を受けました。航空産業の特徴、ANAグループの様々な事業、ANAグループが大切にしている品質、アフターコロナの事業戦略など、ANAグループの様々な取り組みを通して航空産業の現状と将来を考える機会を持ちました。
「イノベーションを起こす」では、同研究所研究員の山本正人先生による講義とワークショップに参加しました。山本先生はANAでシステム関連業務を長く担当され、シリコンバレーのスタートアップでの駐在経験があり、現在はIT関連ベンチャー企業でコンサルタントを兼務なさっています。ワークショップでは5グループに分かれ、デザイン思考の5ステップを活用し未来を想像しながら、お客様への新たなサービスを検討し提案するプロセスを体験しました。
10月21日(月)お昼休みに「参加後ミーティング」を開催し、渡邊副学長、千葉先生、田中先生、山崎先生、村松先生に本プログラムに参加した感想を報告しました。自分の生き方を見つめ直す良い機会となった、デザイン思考がホスピタリティと繋がっていくことを学ぶことができた、エアラインの仕事が安全・安心とチームワークを大切にしていることがわかった、など学生それぞれが自分の言葉で自分の学びを表現することができ、学生たちが本プログラムを通して大きく成長したことを実感しました。エアライン業界はもとよりホテルやメーカー、商社などグローバルな世界で活躍する人財を育てるきっかけとなるプログラムだと思いました。