お知らせ
【開催報告】国際学部の授業『Population Studies』で研究発表を実施
2025年1月21日(火)、国際学部の授業『Population Studies』(担当:黒須里美教授)の2024年度最終授業が行われ、学生たちによる研究発表が行われました。
『Population Studies』は、世界的に重要な課題であり、私たち個人の生活にも密接に関連する「人口問題」について学び、理解を深めることを目的とした授業です。英語で行われるこのクラスは、国際色豊かな学びの場であることが大きな特徴です。今回はリノベーションされた図書館4FのThe PITの明るくオープンな空間を利用し、日本人学生4名に加え、シンガポール、ドイツ、ネパール、ベトナム、モンゴル、チベット、中国、ウズベキスタンといった8つの国と地域から計14名の学生が共に学びました。さらに最終授業では、香港からの留学生がゲストとして参加し、議論に彩りを添えました。
最終授業では、これまで学んできた内容を基に、以下のテーマに関するプレゼンテーションが行われました。
・Aging and urbanization(高齢化と都市化)
発表テーマ:「都市化と人口変動:シンガポールの例」「日本の平均寿命」「日本における高齢者の一人暮らしと課題」
・South Korea's extremely low fertility rate(韓国の超低出生力)
発表テーマ:「経済成長と出生力」「なぜ韓国の出生力は低いのか?」「韓国政府の低出生力への対応」
・China's demographic policy and reality(中国の人口政策と現実)
発表テーマ:「一人っ子政策」「中国の人口政策」「中国と少数民族:中国朝鮮族を中心に」
・Fertility and demographic challenges in Europe and the U.S. (ヨーロッパとアメリカの出生力および人口問題)
発表テーマ:「スウェーデンの労働システムが育児に与える影響」「なぜイタリアの出生力は大幅に低下したのか?」「なぜフランスの出生力は穏やかな低さを保っているのか?」「アメリカの人口問題における移民と家族政策のバランス」
・Fertility and demographic challenges in Asia and Africa(アジアとアフリカの出生力および人口問題)
発表テーマ:「女性教育とアフリカの人口」「ウズベキスタンの人口」「出生力転換:出生率の推移とベトナムにおける結婚および家族との関係」「モンゴルにおけるジェンダー役割と人口成長・経済発展の関係」「仕事と家庭の両立:インド女性をめぐる出生力の課題と解決策」
プレゼンテーション後には質疑応答の時間が設けられました。学生たちは調査した国や発表内容と自国との共通点や相違点を見つけたり、同じ人口問題でも国ごとに異なる背景や状況があることを学び、新たな発見を得る場となりました。
また、今学期の授業終了後に帰国する留学生も多く、授業後には別れを惜しむ学生たちの姿が見られました。この授業をきっかけに築かれた交流が、これからも続いていくことを願っています。