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教育・研究
2025.05.16

【開催報告】国際学部「多文化共生A」にて本学卒業生による特別講義を実施

 2025年5月12日(月)、国際学部の黒須里美教授が担当する「多文化共生A」の授業において、特別講義が実施されました。今回は本学卒業生であり、現在タイのスィーパトゥム大学(Sripatum University)でご活躍中のナッタチャイ・スリーイェム氏(日本語ビジネスコミュニケーション学科長)をゲストスピーカーとしてお招きしました。

 「多文化共生A」という授業は、価値観の多様化が新たな発見や出会いをもたらす一方で、文化や生活様式の違いが人々にストレスや"生きにくさ"を生じさせるという現実にも目を向けます。そうした課題を多角的に学びながら、その背後にある構造的な問題を理解し、共生・共働の可能性を探ることを目的としています。

 特別講義の前半では、ナッタチャイ氏より、スィーパトゥム大学の概要やタイのおすすめスポットをご紹介いただきました。また、日本とタイの国民性の違いにも触れながら、異文化コミュニケーションのコツについてもお話しいただきました。

 後半はオンラインにて、スィーパトゥム大学の学生たちによるプレゼンテーションが行われました。挨拶の作法や伝統衣装、タイのお祭りなどを紹介いただき、学生たちは実際にその様子を写真で見ながら文化的背景の違いを学びました。

 講義の最後には、今回の内容を振り返るクイズ大会を実施しました。スィーパトゥム大学の学生が出題する形式で、見事正解数が多かった上位の学生には「ゾウパンツ」などタイにちなんだ豪華景品が贈られ、大いに盛り上がりました。また、クイズ後の質疑応答では、「タイで人気の髪型はなんですか?」「日本に留学したいと考えていますか?」といった質問が飛び交い、活発な交流が展開されました。

 文化や言語の違いを越えて、互いの価値観を尊重しながら学び合う時間となった今回の特別講義。学生たちは楽しみながらも、多文化共生の意義を改めて実感することができました。

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      ナッタチャイ・スリーイェム氏
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      クイズに回答する学生
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      タイの学生と交流する様子
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      集合写真

受講者の感想

・タイの学生さんとお話しすることができて、貴重な経験となりました。タイで流行している髪型など、日本と似ているところもあり親近感がわきました。

・今回の交流を通じて、今のグローバル社会では、お互いの文化を理解し合い、尊重すること大切だと改めて感じました。これからも様々な国の方との交流会に参加して、世界を広く見て、多様な文化を受け入れられる心を育てていきたいです。

・現地の学生さんとリアルタイムで同じ授業が受けられ、新鮮で面白かったです。ナッタテャイ先生も明るくフレンドリーで、素敵な先生でした。私もタイ語を勉強して、いつかタイに行ってみたいなと思いました。

・タイのことはもともと興味があり色々知りたいと思っていたので詳しく、しかも現地の学生と関われたことはとてもいい経験になり、充実した100分を過ごすことができました。タイの一部を知れたので、これからはもっと政治に関してや貧困、環境問題についても自分なりに調べていきたいと思います。そしてまた授業でなくてもタイや他の国の学生たちとも関わる事ができたら嬉しいです。

・ナッタチャイ先生やタイの学生さんの日本語がとても上手で驚きました。時々言葉に詰まっても、あきらめず頑張って伝えようとしていた姿に感心しましたし、外国の方にとって日本語を習得することは大変だと思うので、より一層尊敬の気持ちが芽生えました。私も英語の勉強をもっと頑張ろうと勇気をもらいました。そして、国は違えど同じ年齢の子たちがこの世界にはたくさんいて、それぞれが一生懸命頑張っているということに、小さな温もりを感じました。人と人との温かさこそ多文化共生の良さだと思うし、言語の壁など困難なことは付き物ですが、それも全てやさしく包み込んで、協調しながら生きていくことに意味があるのだと考えました。