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教育・研究
2025.06.27
【開催報告】「外務省外交講座 feat. 麗澤大学国際学部」
国際学部では、2025年度春学期の特別講義として「外務省外交講座 feat. 麗澤大学国際学部」を6月20日(金)に開催しました。講師には外務省総合外交政策局政策企画室の富田 瑞希氏をお招きし、「国際情勢認識と日本外交の展望」をテーマにご講義いただきました。
本特別講義は、第二次世界大戦後のアメリカ主導の国際秩序が揺らぎつつある今、歴史を分析し、自らの理論を構築しながら「世界が抱えている問題は何か」「それらをどう解決するか」を主体的に考えられる力を学生に身につけてほしいという思いから国際社会・国際情報(ISI)専攻の主催により、実施されました。
講義はまず、富田氏が外務省入省後に歩まれたキャリアステップを丁寧にご紹介いただくところから始まりました。その後、自由で開かれた国際秩序の要となる「法の支配」を維持するための日本の外交政策や、近隣諸国との協調と対話の取組について、外務省が作成した『外交青書』に沿い、ご説明いただきました。
講義の締めくくりに富田氏からは、「日本の将来を担う皆さんが、外交に興味を持ち関わり、国際社会で活躍してくれることを願っています」という次世代を担う学生たちへの熱いメッセージが贈られました。その後の質疑応答では「外交官として相手国を知るために日頃心がけていることは何ですか?」「外務省入省前後で外交に対する考え方はどのように変わりましたか?」といった具体的な質問が飛び出し、富田氏は文化を知ろうとする姿勢や、実際の現場で学ぶことの大切さ、そして知識だけでなく自分で考え行動する力が外交には必要であることを伝えてくださいました。参加した学生たちにとって、将来や国際社会について深く考えるきっかけとなる、貴重な時間となりました。