お知らせ
【開催報告】Global Seminar Series No.3:「世界が注目する平戸市の挑戦 ― アルベルゴ・ディフーゾタウンが描く地域再生の未来」
麗澤大学では、2025年6月20日(金)に「Global Seminar Series No.3」として、特別講義「世界が注目する平戸市の挑戦 ― アルベルゴ・ディフーゾタウンとは?」を開催しました。講師には、本学と包括連携を締結している長崎県平戸市の市長であり、本学卒業生でもある黒田成彦氏をお招きしました。
本講義は、翌日に開催された「麗澤大学ホームカミングデイ」(6月21日)のプレイベントとしても位置づけられ、在学生に加え、卒業生・教職員合わせて約30名が参加しました。
Global Seminar Series第3弾となる今回は、平戸市が取り組む先進的な地域活性化モデル「アルベルゴ・ディフーゾタウン(ADT)」について黒田氏よりご説明いただきました。
(平戸市のアルベルゴ・ディフーゾタウンの取組 詳細はこちらから平戸市のHPをご覧ください)
アルベルゴ・ディフーゾとは、イタリア発祥の分散型宿泊施設の概念で、まち全体を一つの宿と見立て、点在する空き家や歴史的建築物を活用することで地域の魅力を最大限に引き出す取り組みです。平戸市ではこの考え方を地域活性化の中核に据え、地域住民とともに運営する新たな形のまちづくりに取り組んできました。
その結果、2025年6月1日、平戸市は世界で初めて「アルベルゴ・ディフーゾタウン」として公式認定され、大きな注目を集めています。本講義ではこの取り組みの具体例を交え、平戸市の地域活性化事業についてお話いただきました。
講義の終盤には、黒田氏より「平戸市が抱える課題の一つは、市民が自分たちのまちの魅力に気づけていないことです。皆さんには、外からの視点で気づいた平戸市の魅力を地域の方々に伝えていただきたい。そのギャップを埋める役割を、大学生の皆さんに担っていただけたらと思います」と地域づくりに係る学生へのメッセージが贈られました。
さらに、同日には黒田氏の麗澤大学客員教授への就任が発表され、講演に先立ち、客員教授委嘱式が執り行われました。今後は、黒田氏の教育活動へのご参画と、平戸市との包括連携を通じて、より多面的な交流と学びの展開が期待されます。
徳永学長より客員教授委嘱状が授与されました
関連リンク:
【ニュースリリース】麗澤大学と長崎県平戸市包括連携に関する協定を締結
本学と平戸市は2024年5月に「包括連携に関する協定」を締結し、持続可能な地域社会の実現に向けた協力体制を築いてきました。協定締結後は、筑波大学大学院生のサポートを受けながら、本学の学生が平戸市に赴き、地域課題の把握や現地でのフィールドワークを通じた連携プロジェクトに取り組んできました。今年度は、「モビリティと防災」をテーマに、工学部の学生が現地での調査を予定しており、学際的かつ実践的な学びが今後さらに展開されていきます。