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教育・研究
2025.09.09
【実施報告】石巻市雄勝町でフィールドワーク! 中国語・アジアグローバル(中国語AG)専攻1年次生「日本フィールド研究」の実習を実施
外国語学部中国語・アジアグローバル専攻の1年次生31名が、6月から7月の土日に3つのグループに分かれて、「日本フィールド研究」の実習を宮城県石巻市雄勝町で実施しました。中国語AG専攻の学生は、奨励金を活用して1年次に台湾短期語学研修に出かけます。この授業は、台湾短期語学研修に行く学生が必ず履修するもので、「海外に行く前に、まず日本を知る」をテーマに、自分たちで旅程を立て、事前調査をし、連絡体制を構築し、1泊2日雄勝町に滞在しました。自炊をしながら、雄勝町に住む方々の家を自分たちで訪ねて話を聞いたり、食事に招待をして話を聞いたり、夜が明ける前から浜でウニやホヤの漁業の体験をしたりして、雄勝町の日常の暮らしにじっくり密着しました。
薪を使い自炊をする漁村留学の小中学生たちの自立した姿に驚き、漁業、地区の祭り、子育て、震災後の暮らしなど、地区の人々からさまざまな話を聞き、ニュースやWEB上の情報では得られない地区の方々の思いや言葉に出会った時間でした。
コンビニまで車で40分、自販機もない地区に、なぜ人々が住み続けているのかを不思議がっていた学生たち。社会課題の発見や解決をニュースなどから考える前に、現場の人の話をじっくり聞く。そこにある暮らしを見つめる。聞く力は、外国語学部で大切にするコミュニケーション力の一つでもあります。実習で何を感じ、何を考えたかは人それぞれですが、都市生活では味わえない人と人の距離の近さや安心感、そして圧倒的な自然に包まれた時間でした。