お知らせ
【実施報告】高校生と大学生が地域の未来を描く――「高大連携2025@天塩」開催
2025年9月19日・20日の2日間、天塩町・天塩高校・麗澤大学・筑波大学の連携による「高大連携2025@天塩」が開催されました。高校生と大学生、地域の方々が一堂に会し、「まちづくり」をテーマにした探究的な学びと交流が行われました。
【1日目】高校生と大学生がともに考えるワークショップ(会場:天塩高校)
初日はオリエンテーションからスタート。麗澤大学の大澤義明教授、天塩高校の相馬佑香校長、そして天塩町企画商工課の菅原氏より、それぞれ高大連携の意義や取組の経緯について説明がありました。続いて筑波大学大学院生の佐藤佳乃さんから大学生TA(ティーチング・アシスタント)10名の紹介と、大学での学びの紹介があり、高校生にエールが送られました。
その後は、6つのグループに分かれて「まちづくりアイデア」をテーマにワークショップを実施。高校生と大学生が共にディスカッションを重ね、発表スライドや発表原稿を準備しました。
午後には全校生徒対象の「大学生キャリア講話」が体育館で行われ、麗澤大学・筑波大学の現役大学生、そしてOGから、高校生への熱いメッセージが届けられました。
≪オリエンテーション≫大澤義明教授による趣旨説明
大学生(麗澤大学)による自己紹介
≪オリエンテーション≫大学生による高大連携説明
≪大学生TAによるワークショップ≫
≪大学生キャリア講話≫ 五十嵐和輝(麗澤大学外国語学部2年)
≪大学生キャリア講話≫ 質疑応答の様子
【2日目】天塩まちづくり高大連携シンポジウム(会場:天塩町社会福祉会館)
2日目はシンポジウム形式での発表会を行いました。天塩高校2年生28名が、グループごとに考え抜いたアイデアを発表しました。
- 商品開発班:「NEWおいしい~シジミとマスカットサイダーを有名に~」
- SNS班:「今日、天塩で好きになりました」
- 遊び場班:「Let's非日常!」
- イベント班:「楽しもう!盛り上げよう!笑おう!」
- 特産品班:「Rebrand ~単純消費から愛用品への転換~」
- 環境保全班:「全力!植村探検隊」
審査の結果、特産品班が1位を獲得しました。11月に開催される「麗澤大学地域連携シンポジウム」(11/2)および「筑波大学高大連携シンポジウム」(11/3)で発表することが決まりました。
講評では、天塩町議会横山議長から「ぜひ実現に向けて取り組んでほしい」との激励があり、筑波大学堤教授からも「高校生ならではの発想があった」と高い評価が寄せられました。
大学生との交流と学び
午後は、大学生による「動画制作ワークショップ」や「グループディスカッション」を通じて、高校生が探究の意味や天塩高校の存在意義について考えました。さらに、大学生や地域事業者、高校生が参加するパネルディスカッションでは、「探究の意義」や「高校の地域における存在価値」について意見を交わしました。
その後、筑波大学の堤盛人教授による特別講演、そして関係者によるクロストークが行われ、これまでの取組を振り返りつつ、「人と人とのつながり」がもたらす未来への可能性が語られました。
天塩町 吉田町長による開会挨拶
天塩高校生6グループによるアイデア発表プレゼン
天塩町議会 横山議長による講評-
動画制作ワークショップ(天塩高校1年生)
講師:麗澤大学工学部2年 大場史温・阿部至恩
大学生と天塩高校生による グループ協議
ファシリテーター 林正憲氏(天塩高校地学協働コーディネーター)
《パネルディスカッション》ファシリテーター 欧陽君顔(麗澤大学 助教)
パネリスト:天塩高校生、麗澤大学生、天塩町事業者、筑波大学OG
おわりに
今回の「高大連携2025@天塩」は、地域・高校・大学が一体となり、互いに学び合う場となりました。高校生が地域を見つめ直し、大学生や地域の方々と意見を交わすことで、新たな気づきや成長のきっかけが数多く生まれました。
これからも、こうした交流を通じて「自分と未来を変える学び」が広がっていくことを期待しています。

参加学生の感想
外国語学部 2年次生 五十嵐 和輝さん
今回参加させていただいて、天塩町に住んでいる方々の"天塩愛"を強く感じました。
このプロジェクトでは、普段お話しする機会のない町長さんや議長さんなどと直接お話しすることができました。
その体験を通して、天塩町の皆さんが町のことを大切に思い、私たちに情熱的に魅力や歴史を教えてくださる姿から、人の温かさと地域への愛を感じることができました。