お知らせ
【開催報告】第2回子どもの日本語教育研修会(文部科学省委託「日本語教師養成・研修推進拠点整備事業(関東・甲信越ブロック))を開催しました ― 子どもの母語・母文化を活かした学習支援をテーマに、現場と大学の連携を探る ―
2025年10月12日(日)、麗澤大学生涯教育プラザにて、「第2回 子どもの日本語教育研修会(文部科学省委託「日本語教師養
■ 第1部:フォーラム 〜教育現場と大学をつなぐ対話の場〜
冒頭では、筑波大学 グローバルコミュニケーション教育センター長・小野正樹教授、麗澤大学 国際学部 学部長・野林靖彦教授より開会の挨拶があり、本研修会の意義と目指す方向性が共有されました。
続いて、麗澤大学 国際学部 教授の金孝卿先生より講演が行われ、子どもの言語教育において「母語・母文化」をいかに尊重し、日本語教員の養成課程に反映させるかについての考察が語られました。
その後の対話セッションでは、夜間中学の現場で学習支援に携わる常総市立水海道中学校の吉田佳代先生・櫻井和子先生、日本語教育相談員として活動する麗澤大学院生の由知シン氏を迎え、実際の教育現場からの声が共有されました。
質疑応答の時間も設けられ、参加者と登壇者の活発な意見交換が行われました。
■ 第2部:ポスターセッション 〜地域と世代を超えて、ことばの支援をつなぐ〜
第2部では、「みんなでつなぐ、ことばの支援〜学校・地域・世代を超えて〜」と題して、子どもの日本語教育に携わる団体や大学によるポスターセッションが実施されました。
参加団体は以下の通りです。
・麗澤大学(こども日本語支援すまいる)
・常総市立水海道中学校(夜間学級)
・柏市児童生徒日本語支援の会
・茨城大学(まなびの輪)
・国立市日本語学習支援教室(ひまわり)
参加者は各ブースを巡りながら現場での取り組みに直接触れ、貴重な意見交換が行われました。
■ 交流会:立場を越えて広がるネットワーク
研修会の最後には交流会も開催され、多くの参加者が最後まで残り、意見や情報の交換を楽しみました。
大学や教育機関、地域団体の垣根を越えたつながりが生まれる有意義な時間となりました。
今回の研修会を通じて、子どもの日本語教育支援に関わる多様な現場の声と、大学としての支援のあり方について改めて考える貴重な機会となりました。
麗澤大学では今後も、日本語教育や異文化理解の深化に向けて、実践的な学びの場を広げてまいります。