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教育・研究
2025.12.02|最終更新日:2025.12.04|

【開催報告】唐木副学長による落語会を開催

 2025年12月2日(火)、留学生を対象とした授業「日本事情演習B」(担当:佐々木さくら講師)において、唐木重典副学長による落語会が開催されました。唐木副学長による落語会は2024年から始まり、今回で4回目の開催です。今回は「日本事情演習B」を履修する留学生8名(中国、韓国、香港、台湾出身)に加え、クラスゲストとして日本人学生1名とチベットの留学生1名、中国の留学生1名が参加し、計11名の少人数で和やかな環境の中で行われました。

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 授業はまず、留学生によるミニ落語講座からスタート。落語の歴史や、親近感のある「枕」、単純さの中に広がる「無限の想像力」、ユーモアと反転の「落ち」といった魅力、扇子や手ぬぐいの使い方、落語を楽しめる場所としての「定席寄席」が紹介され、落語の背景や楽しみ方を学びました。

 続いて唐木副学長による落語講座が行われ、落語の基本や歴史、そして扇子や手ぬぐいを小道具にした実演が披露されました。そばや焼き芋を食べる仕草、たばこを吸う動作など、何もない場所で小道具だけを使った表現に、参加者も驚きながら引き込まれていました。さらに、ジェスチャーゲームでは留学生2名が「魚をさばく動作」や「釣り」に挑戦。初めは戸惑いながらも、扇子と手ぬぐいを巧みに使い、会場は笑顔と拍手に包まれました。

 いよいよ授業のメインとなる落語披露では、唐木副学長により古典落語「しわい屋」「寿限無」「饅頭こわい」と、新作落語「美術館」「交通事故」(現代風にアレンジ)などが演じられました。英語を交えて進められたため、留学生もオチを理解し、笑いながら楽しむことができていました。参加者の中には、「扇子や手ぬぐいだけで色々な動きを表すのが面白かった。特にそばやおもちなどの食事シーンが印象的だった」と語る学生もおり、「寿限無の長い名前をすらすら言えるのがすごかった」「登場人物を演じ分けるのが印象的で、猿の演技が特にすごかった」といった感想も聞かれました。

 今回の落語会は、留学生が日本文化の奥深さを体感し、少人数ならではの距離感で表現やしぐさの細かさまで鑑賞できる、貴重な授業となりました。

  • IMG_5528.JPG留学生によるミニ落語講座
  • IMG_5541.JPG唐木副学長による落語講座
  • IMG_5544.JPGジェスチャーゲームの様子。魚をさばくジェスチャーに挑戦。
  • IMG_5575.JPG落語の実演