「他人の心は分からないけれど、故郷の梅の花の香りだけは変わらない」ーーかつての歌人は、そんな「香り」にまつわる歌を詠みました。
時が経っても色褪せない記憶と香りの結びつき。2026年1月17日(土)、柏高島屋ステーションモール内の「BeARIKA(ビーアリカ)」にて、そんな香りの力を体験するワークショップが開催されました。

本イベントは、麗澤大学におけるPBL(Project Based Learning)型学習の最初の一歩として、1年次生を対象に開講されている授業「麗澤・地域連携実習」の一環として実施されたものです。本実習では、柏市および柏商工会議所の協力のもと、地方自治体や地域企業が抱える課題について、学生がヒアリング調査やディスカッションを重ねながら、解決・改善策を考案していきます。
今回学生たちは、東神開発株式会社より「柏駅直結のコミュニティスペース BeARIKAを"柏の街の居場所"として育てる方法を考えよう」というテーマをいただき、企画立案から運営まで主体的に取り組んできました。
毎日を頑張るすべての人へ
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今回のイベントのテーマは、「毎日家事や育児に追われ、自分のことを後回しにしがちな『お母さん世代』に特別な時間を提供する」ことです。
「たまにはゆっくり、自分の好きなものに向き合ってほしい」という私たち麗澤大学の学生の想いが、柏の街の企業と力を合わせることで形になりました。
会場にはお子様連れでも安心してご参加いただけるよう「プレイスペース」を設置しました。当日は、日頃お忙しいお母様方がリラックスした表情で調香を楽しむ姿が見られました。 
3時間の魔法
今回制作したのは、柏でオーダーメイドフレグランスを手掛ける「Carino Labo」様のご協力による、オリジナルのフレグランス(ファブリックミスト)です。
このフレグランスの特徴は、香りの持続時間が「3時間程度」であること。強すぎず、ちょっとしたお出かけや気分転換にぴったりの、暮らしに寄り添う優しい香りです。
参加者の皆さんは「この先、自分を思い出してくれるあの人」や「大切にしたい記憶」に想いを馳せながら、世界に一つだけの香りをデザインされていました。
学生が繋ぐ、地域と人の輪
当日は私たち学生も、受付や誘導だけでなく、香り選びのサポートや小さなお子様の見守りなど、運営のあらゆる場面に関わらせていただきました。
「悩んでる時に学生さんたちからの声掛けとフォローがきめ細やかで嬉しかったです。自分がすごく好きな香りが見つかってとても嬉しかった」という参加者の方からのお言葉は、企画段階で私たちが一番こだわった部分だっただけに、胸が熱くなる瞬間でした。
単なるモノづくり体験にとどまらず、地域の方々の「心の余白」を今回のワークショップは作ることができたのではないかと感じています。ご協力いただいたCarino Labo様、BeARIKA様、そしてご参加してくださった皆様、本当にありがとうございました。
経営学部経営学科ファミリービジネス専攻 1年 稲垣瑠生















