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教育・研究
2026.03.26

高校生のアイデアを社会実装へ 高大連携から生まれた「ハマグリご飯弁当」お披露目

2026年3月24日(火)、潮来市主催による「ハマグリご飯弁当お披露目会」が開催されました。本企画は、潮来市・潮来高等学校・筑波大学・麗澤大学が連携して実施する高大連携事業の成果の一つであり、高校生のアイデアが地元企業の協力のもと商品化された取り組みです。

本プロジェクトは、2025年9月に実施されたワークショップ「Z世代が考える潮来のまちづくり」を起点としています。潮来高等学校地域ビジネス科の生徒と、麗澤大学および筑波大学の学生が協働し、地域資源を活用したまちづくりのアイデアを検討。その中で提案された「鹿嶋市産ハマグリと潮来市産米を活用したハマグリご飯」は、参加者アンケートで高い評価を得ました。

この提案を受け、地元企業である釜谷食品株式会社および株式会社常陽銀行から寄付の申し出があり、さらに地元スーパー(セイミヤ、タイヨー)の協力のもと、「ハマグリご飯弁当」として商品化が実現しました。

当日は、潮来市長 原浩道氏が開会挨拶を行い、本事業が潮来市と鹿嶋市の広域連携を象徴する取り組みであるとともに、若い世代の発想が地域の新たな交流や価値創出につながることへの期待を述べました。続いて潮来市職員より、高大連携事業のこれまでの経緯が説明され、講義・ワークショップ・成果発表と段階的に学びを深めてきたプロセスや、企業との連携強化により実装へとつながった背景が紹介されました。

提案発表では、隣接する鹿嶋市との広域連携の必要性や人口流動データをもとにした分析結果を報告するとともに、鹿島灘産ハマグリと潮来市産のお米を組み合わせたハマグリご飯を提案しました。さらに、具体的な食材構成や原価試算に加え、東京駅での販売も見据えた展開についても発表しました。

贈呈式では、釜谷食品株式会社および株式会社常陽銀行より、ハマグリご飯弁当500人分の寄付が行われ、潮来市より両社へ感謝状が贈られました。釜谷食品株式会社代表取締役社長の野上将司氏は、高校生ならではの柔軟な発想を評価するとともに、食を通じた地域活性化への貢献に今後も取り組んでいく意向を示しました。

商品開発に携わった企業からは、試作・改良の過程も紹介されました。本お披露目会では、協力企業ごとに異なる形で商品化された2種類のハマグリご飯が披露され、株式会社タイヨーはハマグリ混ぜご飯のおにぎり、株式会社セイミヤはパエリアとして展開しました。

タイヨーは「合わせる」をキーワードに、ハマグリとご飯、高校生と企業、地域と未来をつなぐ商品として設計。素材の味を生かしたシンプルな味付けとし、冷めても美味しく食べられる工夫が施されています。また、高校生が味やパッケージデザインの検討にも関わり、試食の結果、バター風味が採用されました。

一方セイミヤは、試食会を重ねながら商品をブラッシュアップし、最終的にハマグリパエリアとして商品化。ハマグリの仕入れに課題がある中で調達ルートを確保し、砂抜きや臭みの軽減、出汁の活用など細かな改良を重ねることで、完成度の高い商品へと仕上げました。

本学学生は、ワークショップにおいてティーチング・アシスタント(TA)として参加し、高校生の議論を支援してきました。本取り組みは、高校生のアイデアを社会実装へとつなげると同時に、大学生にとっても地域と関わる実践的な学びの機会となっています。

麗澤大学は今後も、地域と連携した教育・研究活動を通じて、社会に新たな価値を創出する人材育成と実践の場づくりを推進してまいります。