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教育・研究
2026.08.26

【実施報告】石岡市と高大連携ワークショップを開催

2026年8月18日(火)、19日(水)の2日間、石岡市で高大連携ワークショップが開催されました。

本ワークショップは、「まちなかの活性化」をテーマに、高校生が大学生とともに地域の魅力や課題を発見し、その解決に向けたアイデアを考えることを目的に実施されました。本学工学部の大澤義明教授と経済学部の欧陽君顔助教が、ワークショップ全体の指導にあたりました。

ワークショップには、石岡第一高等学校、石岡第二高等学校、石岡商業高等学校の生徒32名と、麗澤大学の学生14名、筑波大学の大学院生2名が参加しました。麗澤大学からは、工学部・経済学部・経営学部・国際学部の学生が参加しています。

本ワークショップの特徴の一つが、学校や大学、学部の垣根を越えた多様なメンバーによる協働です。高校生は3校の生徒が混在するよう6班に分かれ、各班に大学生がTA(ティーチング・アシスタント)として加わりました。異なる学校や専門分野で学ぶメンバーが、それぞれの視点や強みを持ち寄りながら活動に取り組みました。

データと現場の声から石岡市の魅力・課題を探る

初日は、石岡中心市街地に位置する、石岡商工会議所コミュニティセンター「サポート・ワン」を会場に、関係者へのヒアリングやデータ分析に取り組みました。

ワークショップは、石岡市市長直轄組織理事の瀬尾正幸氏によるご挨拶で幕を開けました。瀬尾氏からは、これまで4年間にわたる高大連携の成果が紹介されるとともに、今年度の取り組みへの期待が寄せられました。

高校生は、「モビリティ」「空き家・空き店舗」「景観」「地産地消」「カルチャー」「歴史」の6つのテーマに分かれ、KJ法やRESASを用いた分析、ブレインストーミングなどを通して、石岡市の魅力や課題を整理しました。各班には大学生のTAが2名ずつ加わり、意見を引き出しながら議論を進めるファシリテーターを務めました。

午後には、各班のテーマに応じて、石岡市職員の方々によるレクチャーが行われました。人口・産業・観光などのデータに加え、地域の最前線で活動する方々の声に触れることで、行政の取り組みや地域が抱える課題への理解を深めました。

各班では、高校生の地域に根差した視点と、市外から参加した大学生の客観的な視点を掛け合わせながら、班によってはまちなか視察を行い、解決策の検討や発表資料の作成を進めました。

  •  開会の挨拶をする瀬尾理事

  •  初日の会場の様子

  •  グループワークの様子

  •  市職員へのヒアリング

  •  市職員へのヒアリング

  •  まち歩きの様子

高校生ならではのアイデアを発表

2日目は、多くの行政関係者からフィードバックを得るために、石岡市役所で成果発表会を実施しました。

発表会には、戸井田和之石岡市長をはじめ市関係者、長久保靜江石岡第一高等学校長、渡邉裕美子石岡商業高等学校長、石塚高士石岡第二高等学校教頭ら高校教員8名のほか、石岡市観光協会、石岡商工会議所、NPO法人まちづくり市民会議の関係者、川島宏一筑波大学教授、桜井一宏立正大学教授らが出席。地域と高等学校、大学の関係者が一堂に会する地域連携の場となりました。

冒頭、欧陽助教は、高校生が持つ地域に根差した視点と、市外から参加した大学生の視点を掛け合わせることが、今回の高大連携の大きな意義であると説明。2日間の活動が、高校生にとって石岡市をこれまでとは異なる角度から見つめる機会になることへの期待を述べました。

続いて、6つの班がそれぞれプレゼンテーションを行いました。

発表では、駅周辺の空き家をカフェやバー、宿泊施設として活用する企画や、ARとスタンプラリーを組み合わせて石岡市の歴史を巡る企画、駅前の空き家と地域の特産品を生かしたレトロ喫茶店などが提案されました。

このほか、看板建築を活用した壁アートとレトロカフェ、地域の新たな移動手段としてのトゥクトゥクなど、地域の特色や課題を踏まえた多彩なアイデアが示されました。

石岡のおまつりで発生するごみの問題に着目した班は、山車や幌獅子などをモチーフにした「おまつり巡行型ごみ箱」を提案。おまつりの隊列や人の流れに合わせてごみ箱を移動させることで、来場者が楽しみながらごみを分別できる仕組みです。GPSを利用してごみ箱の位置を確認できる機能や、近隣の小・中学生からラッピングデザインを募集するアイデアも盛り込まれました。

各班の提案には、祭りや看板建築、獅子舞など、石岡ならではの地域資源が随所に取り入れられていました。同時に、ARやGPSをはじめとするテクノロジーも活用され、地域の伝統と新しい発想を掛け合わせた提案が並びました。

各発表後の質疑応答では、行政や観光、地域づくり、教育に携わる出席者から、実現に向けた課題や、アイデアをさらに発展させるための助言が寄せられました。高校生たちは、自分たちが調べた内容や話し合ってきた考えをもとに、質問へ懸命に答えていました。

戸井田市長は、高校生ならではの柔軟な発想を高く評価し、各班の提案に期待を寄せました。

  •  成果発表会の様子

  •  回遊型ラリーを提案するF班

  •  巡行型ごみ箱を提案するE班

  •  講評する戸井田市長

表彰結果

全班の発表終了後には、参加者と来賓による投票が行われ、石岡のおまつりにおけるごみ問題の解決策を提案したE班が第1位に選ばれました。また、各班の提案の特色をたたえる賞も設けられました。

表彰結果は、次のとおりです。

第1位  E班「石岡のおまつりのゴミ問題を解決し隊」
『おっしゃい!ごみ捨てんしゃい!』
第2位  A班「モビリス」
『【トゥクる?トゥクらない?】~石岡の移動革命~』
第3位 F班「History Focus」
『~めぐる石岡、見つかる歴史~』
常陸国つなぐ未来賞  B班「AKB26」
『空きBar』
国府のまち芽吹き賞 D班「地産霧消」
『眠る【地域の宝】を街の未来を動かす【エンジン】へ!』
ばらつぼみ賞 C班「八畳」
『景観を受け継ぐ源』

戸井田市長から各班へ表彰状が贈られ、会場からは高校生たちの健闘をたたえる拍手が送られました。

今回のワークショップは、高校生が異なる学校の仲間や大学生、地域の方々と対話しながら、自分たちの暮らす石岡市について改めて考える機会となりました。また、大学生にとっても、高校生の発想を引き出し、議論や発表を支援する実践的な学びの場となりました。

麗澤大学は今後も、地域や高等学校との連携を通して、若い世代が地域社会の未来について主体的に考え、行動するための学びを支援してまいります。

  •  第1位「石岡のおまつりのゴミ問題を解決し隊」

  •  第2位「モビリス」

  •  第3位「History Focus」

  •  常陸国つなぐ未来賞「AKB26」

  •  国府のまち芽吹き賞「地産霧消」

  •  ばらつぼみ賞「八畳」

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