経済社会総合研究センター 研究活動

2012年度 人口・家族・社会の長期的

本研究は平成19年にスタートした。本プロジェクトは三つの目的から始まった。第一に速水融名誉教授が麗澤大学に寄贈された、宗門改帳、明治大正府県統計書をはじめとする資料を整理・管理し、麗澤大学図書館の協力を得て、「歴史人口学・家族史アーカイブ」の整備とデータベース化を図ること。第二に、史料の公開と一般利用をめざしての、利用規程を整備していくこと。第三にこの史料を用いて長期的展望にたちつつ人口・家族・社会の多層的・多面的研究を行うことである。平成24年度は、昨年度に引き続き、(1)第二の目標である利用規定整備をすすめ、(2)それを反映させた研究検索プログラムを整備する。(1)利用規定の整備については、(a)資料の内容や質に関する評価基準、公開にあったっての基準を作成し、(b)各資料をそれらの基準に基づいて整理することである。このほか、平成24年には、(3)長期的かつ良質な資料のデジタル化を継続し、BDS(基礎統計シート)のPDF化を検討する。(4)これまでに入力してきた良質の史料データを整理し、麗澤アーカイブを利用した徳川日本の人口と家族研究の基礎統計の作成を目指す。これまでの資料整理と研究成果を内外に発信すべく、成果報告とアーカイブ情報を統合したホームページの更新も継続する。

◎黒須 里美  外国語学部・教授
 櫻井 良樹  外国語学部・教授
 速水 融   麗澤大学・名誉教授
 斉藤 修    一橋大学・名誉教授
 鬼頭 宏  上智大学・経済学部・教授
 津谷 典子 慶應義塾大学・経済学部・教授
 浜野 潔  関西大学経済学部・教授
 川口 洋  帝塚山大学・経済情報学部・教授
 岡田 あおい 慶應義塾大学・文学部・教授
 高橋 美由紀 立正大学・経済学部・准教授