経済社会総合研究センター 研究活動

2013年度 金融工学の手法を用いたイスラム債に関する基礎研究

イスラム金融とはイスラムの教義や法律に基づいて行う金融方法と商品である。現代の金融(非イスラム金融)と異なり,イスラム金融は利子を禁止する と同時に、イスラム教義に反する事業(例えば、豚肉やアルコール)への投資も禁止する。イスラム金融は中東産油国から導入され、東南アジアのイスラム国の マレーシアとインドネシアに広げられている。近年、マレーシアはイスラム金融規模の世界第2位に躍進してきた。それを背景にマレーシアの大学および中央銀 行はイスラム金融の教育・研究の深化を促進している。麗澤大学は経済学および経済研究科を中心に教育・研究の世界展開の一環として平成24年の11月初旬 にマレーシアサラワク大学と交流を行う覚書書を交わし、今後マラヤ大学やマレーシアプトラ大学とも同様な交流プログラムを確立しようとしている。これらの 交流を契機に、本事業は麗澤大学がこれまで蓄積されてきた「金融工学」の研究成果を活用し、イスラム金融に関わるスクーク(イスラム債)の運用等に関する 基礎研究を行うことを目的とする。同時に、イスラム金融の基礎知識およびその応用を関係者に紹介することを試みる。

 

◎ラウ シン イー 経済学部・教授
 成相  修         経済学部・教授
 小野 宏哉        経済学部・教授
【協】渡邊 明範   ベストファームグループ
【協】Mohamad  Ariff  国際イスラム金融大学院大学
【協】水島  正     PNBアセット・マネジメント・ジャパン