お知らせ
【開催報告】キャリアセンター・経済学部共催「企業トップとの対話講座」
2025年12月22日(月)、キャリアセンターと経済学部の共催による「企業トップとの対話講座」が開催されました。本講座は、第一線で活躍する企業経営者の実体験に触れることで、学生が自身のキャリア形成や将来の働き方について考える契機とすることを目的に実施されています。
今回の講師には、東海東京証券株式会社 代表取締役会長の藤井幹雄氏をお迎えしました。藤井氏は、野村證券、トヨタ自動車、スパークスグループを経て現在に至るまで、証券・金融業界の中枢で活躍してきた金融のスペシャリストです。講演は二部構成で行われ、第一部では藤井氏ご自身のキャリアの歩みを、第二部では金融ビジネスの構造や多様性についてお話しいただきました。
第一部では、「証券・金融マンとしての経験から言えること」をテーマに、社会人としてのキャリア形成について語られました。日本のGDP順位や一人当たり名目GDPの低下といった現状にも触れながら、「一人ひとりの豊かさが問われる時代だからこそ、若い世代が新しいイノベーションを起こすことが重要だ」と学生に呼びかけました。さらに、自身のキャリアを振り返りつつ「胸を張って語れる成功談ばかりではない」と前置きしたうえで、44年間の社会人生活から得た三つの処世訓として、①「何とかなるさ」の楽観主義で臨むこと、②挨拶と愛嬌を大切にし、「聞き上手」であること、③自分の人生は自分で決めること、を紹介しました。中でも「嫌われる勇気を持ってほしい」という言葉は、印象的なメッセージとして学生に届けられました。
第二部では、「金融ビジネスとは何か」をテーマに、保険・銀行・証券それぞれの業態の特徴や違いについて解説が行われました。保険業は商品の合理的な設計が重要である一方、規制が厳しく差別化が難しい現実があること、銀行業はバランスシートの量と質が経営を左右し、保守的な組織運営になりがちなこと、証券業は一つひとつの取引が勝負であり、個々の力量に依存しやすいことなど、実務に基づく具体的な説明がなされました。
さらに、金融ビジネスは起業家支援からセカンダリー市場の形成、投資家ニーズの変化への対応まで幅広い役割を担っていることが紹介され、「どの会社に入るか以上に、何をしたいのかを考えることが大切だ」と強調されました。あわせて、東海東京フィナンシャル・ホールディングスが掲げる経営計画「"Beyond Our Limits" ~異次元への挑戦」にも触れ、変化の激しい時代において自らの限界を超え続ける姿勢の重要性が語られました。
講演の終盤には質疑応答が行われ、学生からは「AI時代に経済学部生が身につけるべき力」や「証券会社で活躍できる人物像」について質問が寄せられました。藤井氏は、「AIが分析を担う時代だからこそ、人間には目的意識と『聞く力』が求められる」と述べ、AIに対しても"聞き上手"であることの重要性を指摘しました。また、どの業界においても最終的に重要なのは人間関係であると語りました。
藤井氏の講演は、変化の時代におけるキャリアの考え方や、金融ビジネスの多様性を学ぶ機会となりました。麗澤大学では今後も、社会とつながる学びの場を通じて、学生の成長と挑戦を支援していきます。













