お知らせ
本学学生が「第12回ニーズ&アイデアフォーラム 2025年度最終成果発表会」に参加しました
2025年12月21日(日)、「第12回ニーズ&アイデアフォーラム 2025年度最終成果発表会」が、東京都内にて開催されました。本フォーラムは、国立障害者リハビリテーションセンターを中心に、障害のある方の支援機器に関するものづくり人材の育成を目的として、2014年度から継続的に実施されているプロジェクトです。医療・福祉系、デザイン系、工学系といった異なる分野の学生が混成チームを組み、当事者の声をもとに課題解決型の支援機器を考案・発表する取り組みとして、実践的な学びの場を提供しています。
本学からは、工学部2年次生の畔上昂大さんが参加しました。今年度は5つの課題が設定され、畔上さんは「よく使う呼びかけ音声の出力装置」をテーマとするBチームの一員として活動しました。

Bチームは、運動機能障害と言語障害を併せ持つ当事者の方から寄せられた「混雑した駅のホームなどで、車いす利用時に周囲へ声掛けができる装置がほしい」という声を出発点に、支援機器の検討を進めました。インタビューを重ねる中で、装置はポケットに収まるサイズであること、申し訳なさなどのニュアンスが伝わる人間らしい音声であること、また、相手に向けて使用できるデザインであることなど、具体的な要望が明らかになりました。
こうした声をもとにチームは、「胸元から結ばれる助け合いの輪 "sub voice"」と題した支援機器を提案しました。専用アプリと連動したループタイ型の小型デバイスで、事前に録音または入力したメッセージを、ボタン操作によって音声として出力する仕組みです。押した回数によって異なる音声を再生できるほか、周囲の人へ通知を送る機能も備えています。音声にはAI技術を活用し、より自然な伝達を目指しました。
成果発表後にはデモンストレーションも行われ、実際の使用場面を想定した説明に多くの関心が寄せられました。今後の課題としては、バッテリーサイズやスピーカー音量の調整など、実用化に向けた改良点が挙げられました。
学生による取り組みの総括では、畔上さんが本学から唯一の参加者として感じた不安や、他大学の学生との協働を通じて得た学びについて語りました。「自分の力がどこまで通用するのか不安だったが、最後までやり切れたことは貴重な経験だった。今回の学びを自信につなげ、社会に貢献できる人間を目指したい」と、今後への意欲を述べました。
本フォーラムへの参加は、専門分野を越えた協働と、当事者の声に向き合う姿勢の大切さを実感する機会となりました。本学では今後も、社会課題に主体的に取り組む学生の挑戦を支援していきます。

会場に展示された、各チームの取り組みを紹介するパネル
ループタイ型の支援機器「sub voice」

使用イメージ
取り組みの総括を発表する畔上さん











