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内尾太一助教 著 『復興と尊厳 震災後を生きる南三陸町の軌跡』出版
本学外国語学部 内尾太一助教が「復興と尊厳 震災後を生きる南三陸町の軌跡」を平成30年11月22日(木)に出版しました。 内尾助教は、 大学院生時代にNPOを立ち上げたことをきっかけに、 東日本大震災の被災地支援とフィールド調査を並行して進めてきました。 その実践と研究の成果であるこの著書は、 5年の長期にわたり被災地を深層から捉えた、 比類なき復興過程の記録です。
この著書では、 被災直後の生活再建にはじまり、 防潮堤の建設計画や震災遺構の保存問題などをめぐる住民の議論まで、 変化する復興のステージを刻々と描くなかから「尊厳」という新たな視座を浮かび上がらせています。 執筆者の内尾助教は、 西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市出身でもあり、 同書のタイトルでもある「復興と尊厳」という問題設定は、 多様な災害の被災地に適用されるものだと記しています。
【著書の概要】
◆発売日:平成29年11月22日(木)
◆著 者:内尾 太一(麗澤大学 外国語学部 助教)
◆出版社:東京大学出版会
◆価 格:3,800円(税抜)
【目 次】
序章 大規模自然災害と向き合う
第1章 津波常習地に生きる人々
第2章 人道的支援と痛みなき抑圧
第3章 巨大防潮堤と復興のまちづくり
第4章 記憶の保存と被災地のこれから
第5章 人間の安全保障と被災者の尊厳
終 章 復興と尊厳
【著者プロフィール】
内尾 太一(うちお たいち) 麗澤大学 外国語学部 助教
1984年生まれ。 福岡教育大学教育学部卒業。 その後、 東京大学大学院総合文化研究科にて博士号(国際貢献)を取得。 研究テーマは「現代日本における多文化主義」「大規模自然災害と人間の安全保障」。 専門分野は「文化人類学」と「人間の安全保障」。 「人間と災害」をテーマに研究を続け、 自然災害の被災地で精力的にフィールドワークを行う。 調査地域は日本とチリ。 災害時における国際協力やNPO・NGO、 ボランティアについても文化人類学の観点から研究している。
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