【卒業生の活躍】 青年海外協力隊でアフリカ派遣!2018年度卒業生 櫛山さんから現地報告Vol.8

外国語学部 国際交流・国際協力専攻(以下・IEC専攻) 2018年度卒業生の櫛山です。

大学は夏季休暇に入りましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?猛暑日が続いているでしょうから、熱中症に気を付けて充実した夏季休暇になることを願います。

まず、先月分の投稿ができず申し訳ございません。活動の関係で任地以外の地域に赴いていて、バタバタしていたことなど理由はいくつかあるのですが…1番の原因はパソコンのバッテリーが損傷したことです。現状として、充電器を繋いでいなければパソコンが使えない状態となってしまいました。停電が未だに頻発しているのでかなり頭を抱えています。

さて、今回は青年海外協力隊(現 : JICA海外協力隊)としてウガンダに来た最初の1年を振り返りつつ、2年目の抱負などを語れたらと思います。

ウガンダに着いた頃は先輩隊員の方々と話をしたり、首都研修中に任地を訪問することで活動への意欲も少しずつ湧いていき、実際に任地に赴任した際にも、配属先であるマユゲ県庁・水事務所を行き来することで、同僚達と会話をして意見出しを行いましたが、どこかのタイミングから気づけば彼らにお金を求められることが増えてきました。

加えて、彼らはマユゲ県に住んでいないことから配属先に週1日来ればマシという状態でした。これについては依然変化はありません。こちらとしては赴任したばかりで情報や活動を始めるための手助けが欲しいと考える日々が続いていました。

次第に私は配属先に行くことをやめて地域の人達との交流を図るようになりました。

そんな期間がしばらく続きマユゲ県という土地を少し知ることができたので、配属先と活動の話し合いがしたいと思い連絡をして時間を設けることができました。「ようやく何か始められるかな」と淡い期待を抱いていたのですが、アイデア出しをしていく中で「それは私達県庁職員にとって有益なのか」という意見をされることが多いことに気づきました。

ここで私は「彼らは自分の生活のことしか考えられないのかな」と失望をしたのと同時に、活動への意欲が急激になくなりました。

隊員の活動は、カウンターパート(活動をする上での相方)の存在が重要になるケースが多いです。しかし、私の前任者に対してもそうだったようですが、残念ながら配属先の職員は協力隊員の活動に対してあまり協力的ではないことがわかり、それ以降私達の関係性はこじれてしまい、今ではほぼ話すことがありません。

現在私のカウンターパートとして一緒に働いてくれている現地人から聞いた話では「配属先のトップは前任者からお金をだまし取ったり、県庁の予算を横領してギャンブルをしていた。刑務所に入っていたこともある。」という話を聞きました。

県庁職員は富裕層にあたるので保釈金を払い、いまの職務に復帰したそうです。途上国あるあるかもしれませんね。

そんなこんなで関係性が崩れたことも大きくモチベーションも一気に降下したこともあり、ここから4ヶ月ほど何もしなくなった停滞期に入ってしまいました。正直、任期を短縮してしまおうかと思うくらいでした。

しかし、こんな状況が続くのも良くないと思い先輩方に相談して話を聞いてもらってどうにかやる気を取り戻すことができました。

マユゲ県内で活動に協力してくれると名乗り出てくれた方がいたので、彼と活動内容の意見交換をしてウガンダに来て7ヶ月ほどでようやく動き始められました。

実際に始めた活動の内容は

  1. 問題分析手法の教授
  2. 小学校巡回・衛生啓発活動(歯磨き)
  3. 収入向上活動

の3点になります。

 

問題分析手法はPCM手法(Project Cycle Management)をコミュニティリーダーに指導することで、私達のような外部の人間が携わらなくとも住民主体でコミュニティ内の問題を解決できるようにすることを目的としています。

ワークショップ風景(対象:大人)①

ワークショップ風景(対象:大人)②

 

 

 

 

 

 

 

 

歯磨きの啓発活動についてですが、少なくともマユゲ県を含めて私が訪れた3県では1日で歯磨きを1回しかしないという住民が多く、小学生も親を習って生活習慣を身につけるためなかなか1日2~3回歯磨きするという生徒は見受けられませんでした。

なので、歯磨きを怠るとどうなるかについて、また正しいブラッシングの方法を指導しています。

ワークショップ風景(対象:小学生)①

ワークショップ風景(対象:小学生)②

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、一部生徒は家庭の経済状況から歯ブラシと歯磨き粉を買うことができません。なので、ウガンダ国内の歯磨き関連のグッズを取り扱う企業に問い合わせ、上記2アイテムのサンプルを可能な限りもらえないかと交渉をするなどしています。

ただ、以前は可能だったそうで先輩隊員も同様の依頼をしていたそうですが、現在は簡単に用意できない状態だそうなのでこれに関しては若干難航中です。

収入向上活動についてですが、私の要請内容が「水の防衛隊」という生活用水を得るための水源=井戸の環境を護ることなので、井戸の周辺環境を整えることを目的に収入向上活動をしたいという住民の声を汲んで着手することとなりました。

周辺環境を整えるというのは、子供達や県内に生息する動物(牛、ヤギ、犬など)が井戸を壊してしまう事案が少なくないので、井戸周りに塀を建てることを意味します。

この目的のために、道路などにポイ捨てされている中古のタイヤなどを使ってサンダルやカバン、財布を作ろうという意見で参加メンバーと合意しています。

実際に完成したら、日本国内でも販売できるようにルートを確保したいと考えています。

タイヤサンダル

 

 

 

 

 

 

 

こういった内容で、まだまだ軽薄な内容ですが活動を少しずつ展開しています。そして、2年目に入ったいまの活動予定は上記3点以外に環境教育をも視野に入れて現在協力者と議論をしています。

マユゲ県のみに限った話ではありませんが住民の中でポイ捨てが習慣となっておりどこを歩き回っていても空のペットボトルなどが見られます。

加えて、マユゲ県は東アフリカ最大の湖・ビクトリア湖に面しているのですが住民は湖に車両を運び湖で洗車をしているといます。その脇で子供達が湖を泳いでいてコレラを患うケースも多々あるようです。

こういった状況を改善するために大人と子供とそれぞれ別枠でワークショップの機会を作り環境問題に目を向けてもらい健康被害を少しでも減らしていきたいと考えています。

 

子どもたち

ビクトリア湖

 

 

 

 

 

 

 

 

スタートダッシュこそ遅かったものの、活動を始めてからの時間の経過はとても早く、気づけば1年が経過していました。

残り11ヶ月ほどの任期の中で自分にできることを協力者と話し合い、何かを教えるだけでなく教えてもらうことで、住民の皆さんとの共同を心がけて頑張ります!

長くなりましたが、今回はここまでです。次回以降は日々の何気ない発見も含めて、皆さんにウガンダについての情報をお届けさせていただきます!